zames_makiのブログ

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貧困なんてどうでも言いと言い放つ田原総一朗(朝まで生テレビ)

2009年6月26日深夜の「朝まで生テレビ」(http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/)を少し見る。今夜は貧困がテーマだ。湯浅誠氏や雨宮処凛氏、そして森永卓郎氏などが出ている。
 …細かい内容はともかく田原総一朗は酷い、「貧困の問題なんてこまい問題はどうでもいい、消費税を上げるか否かが問題だ」と大声で仕切り、貧困問題を説明する森永卓郎氏などの意見を「お前の意見は面白くない」と却下する。この番組、表向き貧困がテーマだったが田原の胸のうちでは、そんなものはどうでもよく、民主党に消費税を上げろ、上げないと言うお前らは嘘をついている。と言いたいらしい。出席した民主党議員は4年は上げない、母子加算という小さいものを平気で切るのが問題だ、と応ずると、田原は嘘を言うなとばかりに声を張り上げる。


 田原の取り巻きの堀紘一氏が、「そんな事言うと昔の社会党だ、民主党は選挙で負ける」と公然と中傷する。西欧では社会党社会民主主義は昔も今も多くの国民の支持を受けている。田原は堀紘一の頭は、50年続いた自民党政権に洗脳され、自民党の見方でしか物事が見えないようだ。


 田原総一朗は一般には自民党に批判的でリベラルな立場に見えるが、自民党がダメになった今、自民党に変わってその、新自由主義政策を援護し続けているようだ。即ち、金持ち優遇、大企業優先、景気対策とは輸出大企業への援助であり、小泉構造改革は大賛成だ。彼は介護や、医療・福祉にまったく興味を示さない。そんな貧乏人への援助は国を滅ぼすと考えているように見える。


 しかし民主党や、何より枝野幸男が言っているように、もはや大企業援助では日本人は豊かになれない段階に達したのは明らかだろう。輸出大企業を援助した小泉構造改革の8年間で潤ったのは企業とほんの一部の金持ちであり、日本人全体は潤わなかった。田原総一朗は消費税を上げてもう一度それをやれと言いたい様に見える。そうではない内需喚起しかないだろう、それは介護、医療・福祉、保育、教育しかないだろう。田原はそういう議論を取り上げない、それは彼が新自由主義に完全に染まっているからに見える。


 見方を変えると、テレビで大声で話すような経済人(堀や勝間など)国全体の経済問題を論ずるだけの資質(情報入手・情報保持・その解釈能力)に欠けている人が多いと思えることだ。その代表は麻生かもしれない。同じく田原は自分では、これからの日本の経済の姿こうあるべきという分析はなく、自民党の官僚の言うままの政策を一生懸命宣伝しているように様に見える。定常的にテレビで大きな露出度で発言しても、その人が本当に信頼に値するかは、はなはだ怪しいという事だ。