映画批評鍵となる問い

＜映画批評に鍵となる問い＞

１映画作品の質について自分の判断をどこかではっきり示しているか
２プロットの短い要約を提供しているか
３自分の判断を根拠づける作品の特定の要素に言及しているか。そうした要素を具体的な言葉と比喩を用いて、すばやく生き生きと記述しているか。
４作品のプラス面とマイナス面をバランスよく示すことによって、自分の判断を適切なものにしているか
５注意をひきつける書き出しをしているか。パンチのある一文で締めくくっているか。
（フィルムアート、D.ボードウェル＆C.トンプソン、ｐ４８８）

＜分析的論文にとって鍵となる問い＞

１論点があるか。論文の冒頭から２番目のパラグラフの終わりで論点をはっきり述べているか
２論点を正当化する一連の理由があるか。それらの理由は論理的かつ説得力のある順序で並べられているか、最も強力な理由は最後に置かれているか。
３理由を根拠付けているか。セグメンテーションやスタイル分析によってそれぞれの理由に対して、特定の証拠と例を与えているか。
４書き出して読者に論述の方向性を示しているか。結論では論点を言い換え、鮮烈な結びを与えているか。

セグメンテーション：分析のために映画を部分に分割すること。例：このシーンでは〜であったので…
スタイル分析：1本の映画あるいは一連の映画で反復して目立つ技法上の特徴を拾い出すこと。例：小津の映画でよく見られるローアングルの画面では…
（フィルムアート、ｐ４９４）