zames_makiのブログ

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採点の基準

映画の評価を星の数1〜5で端的に示すようにする。
 評価基準は良い映画か否かで社会的&文学的感興80%+娯楽的快楽20%とする。作品が社会に新しく何を与えるかを重視し、一過性の単なる面白さ(興奮するもの・興行成績のよいもの)は星を与える対象ではない。また興行成績の多寡もまったく関係ない、むしろ興行成績がよいのに内容のないものは辛く客が入らぬのに良いものは甘くなる傾向はあるかもしれない。
 星の基準は、星3つ=対価を払って見る価値のある通常の映画、星4つ=特筆すべき何らかの美点のあるもの、星5つ=その美点が映画史的に見てもとても稀で優れているもの、一方、星2つ=見逃せない欠点があって通常の料金対価に値しないもの、星1つ=その欠点が甚だしいもの。
 対象が商業劇映画(興行を目的に構成されたもの)であることを踏まえれば、配給時点で何らかの欠点のある映画は本来ありえず、星3〜4が99%になるのが本来あるべき姿だが、映画製作者が重視する金儲けより、上記の社会的&文学的感興を重視する事から星1つから2つが雑誌などの商業的な批評よりずっと多く出る事になる。興行を前提とした映画にもかかわらず星1〜2が出る理由は、監督の独善による観客・社会との遊離、資金の欠如、企画・脚本の失敗、興行(資金回収の効率性)を重視しすぎマンネリズムや質的低下を良しとする姿勢、製作者の邪悪な(反倫理的な)意図、などであろう。
 従って星の分布は星1つ5%、2つ10%、3つ60%、4つ20%、5つ5%となるのが目安である。