zames_makiのブログ

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自民党総裁選観戦記

2008年9月21日 大宮駅前 12:45〜14:00、立候補者5人による駅前の演説会、12日間の最後の日である。
12:35より自民県連が挨拶12:45予定ちょうどからきっかり開始、1人10分で演説、観衆は約1000人、TV局は8社以上。
石原伸晃アメリカの金融危機など世相一般の不安を強調、構造改革を進めるべき。
北海道の道路をなくして金を節約したなど、いい所だけ話す、具体性なし。「私心なし」という後援会の旗が見られ総裁選は自民党の宣伝じゃないんだと言いたいらしい。
小池百合子上げ潮派と自ら名乗る、埋蔵金を使ってよくするべき、年金などを批判してそれを直すのが私だとする。他の人も上げ潮路線になってきた。上げ潮は何か説明なし。女性対策をいくつか具体的に述べるが反応不明。
麻生太郎福田内閣を支えきれなかった謝罪が半分、後半はただ財政出動で景気をよくすべしだけ。この8年景気対策をしてこなかったが今は必要と、大嘘をつく。
石破茂:安全保障だけ述べる、最も論理的かつ明確。テロは自由と民主主義の敵、民主党は安全保障でまったく考え方が違う、国連の言いなりと小沢の論文を民主党方針として批判。
与謝野馨:曖昧な談話、彼の最大の争点である増税の話なし。最後で聞けなかった。


全体講評:1人10分で各自、自分の宣伝のみ。最初から自民党員向けではなく一般聴衆向けの演説。各候補が対立的に他者と差別化する意識なし。石原、石破は民主党批判もある。石原・小池・麻生は現在までの自民党+官僚の失敗点をあげてそれを自分が直すという論理で、その施策を自分が行ってきたとの論理性なし(自分の失敗を失敗とせず、誰か他人の失敗とする言い方)。麻生は経済の話のみで全体方針はまったく不明。いずれも具体的施策なし。


聴衆は大変真面目で、全体で1時間以上になるが途中で帰宅は10%以下、写真撮る者多いがそれも含めて話を真面目に聞いている。野次なし(あれば聞こえる)。麻生についてはある女性団体からの「麻生さーん」との歓声あるものの、各候補への個人的熱狂は全体にない。状況は客観的に見て「観衆は真面目に話を聞いて支持していた」と言える、しかし演説の具体性のなさ、論理的矛盾などへの反応はなく、外見行動は「話を聞く」だが内実は最初から「顔を見る」以上の期待・内容はないと判断される。

毎日新聞 2008年9月22日 地方版記事

自民党総裁選:候補、最終日の演説会 大宮駅西口に8000人 /埼玉
◇聴衆から激励、嘆息も
 自民党総裁選の候補者5人による街頭演説会が21日、さいたま市大宮区のJR大宮駅西口であった。選挙戦最終日の演説に、約8000人(党県連発表)の聴衆からは「がんばれ」と激励の声が上がる一方、「誰が首相になっても同じ」と冷ややかな意見も聞かれた。
 石原伸晃政調会長小池百合子元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂前防衛相、与謝野馨経済財政担当相の順に景気対策社会保障行政改革自衛隊派遣などの分野で持論を展開。「川口の鋳物工場で作る金型がないと時計もカメラもできない」(麻生氏)など地元を意識した発言もあり、聴衆からは「がんばれよ」「もう(簡単に首相を)やめんなよ」などの声が飛んだ。
 演説に聞き入るさいたま市の無職女性(69)は「5人それぞれの意見を聞けてよかった。国の将来を見据える人に総裁になってほしい」と期待したが、春日部市のガス設置業の男性(48)は「人気のある人を立てて目立とうとしている。たまには政権交代していいのでは。まずガソリン代を下げて」と注文した。
 買い物ついでに来たさいたま市の大学生、小野田峻さん(21)は「政策を訴えている感じもなく、自民の宣伝。昨夏の参院選大敗後も自民は政治資金などの問題でごまかしが多い」と話し、支持者と握手してまわる候補者らを遠巻きに見ていた。同市の嘱託職員の男性(62)も「総裁選はコップの中の争い。個性はあるけど強引に引っ張るぐらいのリーダーシップがあっていい。国民や消費者の立場に立って役人をうまく使って」と話した。
 自民党県連の滝瀬副次幹事長は「大盛況で満足だ。自民党しっかりやれ、との激励や期待と受け止めている」と述べ話した。【和田憲二、山崎征克、稲田佳代】