zames_makiのブログ

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ドラマスペシャル『なでしこ隊』フジテレビ

〜秘密基地 知覧・少女だけが見た特攻・封印された23日間〜土曜プレミアム千の風になって」ドラマスペシャ
http://wwwz.fujitv.co.jp/nadeshiko/index.html
なでしこ隊〜秘密基地・知覧 少女だけが見た“特攻”…封印された23日間〜』<2008年9月20日放送>
演出:田島大輔(FCC)大川卓弥(ジン・ネット) 脚本:末谷真澄、ひかわかよ 主題歌:「千の風になって」秋川雅史
出演:成海璃子(前田笙子)、成宮寛貴(本島桂一)和久井映見終戦から24年後の笙子/語り)中田喜子 手塚理美 勝村政信 山根和馬 阿南健治 伊嵜充則 中丸新将 尾野真千子 夏八木 勲 薬師丸ひろ子(鳥濱トメ)

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 第二次世界大戦末期、薩摩半島の山の中にある小さな町・知覧は、特攻作戦を実施する秘密基地と化した。特攻… 250キロの爆弾と共に、敵艦めがけて我が身もろとも突っ込む。それは、追い詰められた大本営が決行した究極の作戦。知覧高等女学校の女学生たちは、特攻隊の奉仕を命じられ、当時、極秘特命任務ゆえ隔離されていた特攻隊員たちの死への旅立ちを最も近くで見送り続けた。少女たちの名は、「なでしこ隊」。
 「なでしこ隊」のリーダー役だった、永崎笙子(旧姓・前田)さんは、当時を振り返りこう証言する。「極秘任務と言われていた特攻隊員のみなさんは、家族にすらその最期を知らせることが出来なかった。でも、基地での出来事は家族にも話してはならないと言われたんです」と。
 戦後何十年が過ぎようとも封印され続けた、特攻隊の最期の瞬間。家族や恋人にも知らせることが出来ず最期を迎えなければならなかった特攻隊員たち。多くが二十歳前後という若さで、「人間爆弾」としてその生涯を自ら閉じなければならなかった彼等の心中は色々な思いが交錯した。そこには、家族、そして恋人への尽きぬ愛があった。絶たねばならぬ未来への夢があった。
 ただ隊員を見送ることしかできない…そんな無力感に苦しむ笙子を、母親代わりとして、支えたのが鳥濱トメさんだった。軍の指定食堂を営んでいたトメは、特攻隊員たちを息子のように可愛がった。隊員たちもまた、そんなトメを慕い他の誰にも言えない思いを、トメだけには話したという。
 「なでしこ隊」の生存者であり、鳥濱トメさんとも親交の深かった永崎笙子さんの証言と、当時の貴重な日記を元にフジテレビがドラマ化。ドキュメンタリーを織り交ぜながら、少女たちだけが見た封印され続けた特攻隊の真実に迫る。

 なでしこ隊の一人、前田笙子さんは当時のできごとを「特攻日記」と題した日記に克明に書き留めた。その前田笙子役を演じるのは、若いながらも芯の強い演技力と初々しさを併せ持つ、成海璃子。国のために教師になる夢を捨て、自らの命を投じなければならない立場で揺れ動く特攻隊の本島桂一少尉役を成宮寛貴、そしてそんな特攻兵たちの唯一の憩いの場だった食堂を営む鳥濱トメ役を薬師丸ひろ子が演じる。
 当時の写真や生存されている方のインタビューなど、ドキュメンタリーを織り込み、戦後ずっと封印されてきた、少女たちだけが見た特攻隊の真の姿が今明かされる。

成海璃子さん(前田笙子役)コメント
 なでしこ隊という存在自体を知らなかったので、二度と会えない人を見送るってすごくつらかったんだろうな、と思いました。
 役の設定も私と同じ15歳なので、笙子という役を素直に演じていきたいな、と思いました。

成宮寛貴さん(本島桂一役)コメント
 経験していない僕たちとしては、その当時の気持ちを汲みとるということは絶対にできないけれど、こういう悲劇があったんだ、ということを忘れないことが大切なんじゃないかと思います。役者という仕事をしていて、今回このドラマをやらせていただくことも、こういうことを決して忘れないために、やりたいと思いました。

薬師丸ひろ子さん(鳥濱トメ役)コメント
 戦後60年以上経っていますが、今の私たちに必要なメッセージが沢山込められている気がします。また当時を懸命に生きられた方を演じることの重い責任はありましたが、今の時代にとても必要な話だと痛感しました。

◆フジテレビ報道番組部・成田一樹プロデューサーから
 2年前、特攻機を女子生徒が見送る一枚の写真をスタッフが見つけたことが取材のスタートでした。そこで、笙子さんとお会いし、『なでしこ隊』の存在を知ったのです。笙子さんには当時の日記を読ませて頂いたのですが、そこには、今まで伝えられてこなかった特攻隊員の姿が克明に書かれていて胸を打たれました。
 笙子役を演じる成海さんには、悲しく切ないなでしこ隊の胸の内を本当に自然に演じてもらっています。本番組では、誰にも言ってはいけないと命じられた少女たちが見た特攻隊員の真の姿を、ドラマとドキュメントを織り交ぜ伝えてゆきます。
 単なる戦争の「記録」に留まらない、少女たちの「記憶」に基づいた番組です。

◆永崎笙子(旧姓・前田)さんから
 強烈な体験と当時の日記がなかったら、これほどはっきりとは記憶できていないと思います。この番組を通じて、多くの方々に63年前の真実を知って頂ければ幸いです。それが、私たち残された者の心からの願いだからです。
 成海璃子さんは現代に生きる15才ですから、戦争体験を想像するのは難しいと思いますが、精一杯演じて頂ければ、ありがたいです。

桜庭ななみが特攻隊の世話役なでしこ隊

朝日新聞 2008年8月20日
 女優桜庭ななみ(15)がフジテレビ系「千の風になってドラマスペシャル なでしこ隊〜秘密基地・知覧 少女だけが見た“特攻”…封印された23日間〜」(9月20日放送)で、太平洋戦争末期に特攻隊の世話をしたなでしこ隊の一員、鳥浜礼子を演じる。
 鹿児島出身の桜庭は「地元の鹿児島の知覧が舞台なので、すごくうれしい。現場で鹿児島弁が飛び交ってますからね。母親役の薬師丸ひろ子さんに声をかけていただき、とても緊張しました。同世代の人に今から63年前に戦争によって起こった悲劇を、知ってほしいと思いました」。

感想 朝日新聞2008年9月29日 朝刊

誤解していた:20日の「なでしこ隊」(フジ系)は興味深く見ました。特攻隊員の最後の日々を見届けていた少女たち。そんな存在は知りませんでした。また特攻隊員は自ら志願していたと誤解していました。彼らやなでしこ隊の思い...・平和を大切にしたいです。(福島県・山寺幸子・主婦・51歳)