zames_makiのブログ

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パレスチナ占領50年をアミラ・ハスと考える

日時:2017年9月17日(日)
場所:東京大学経済学部 研究棟第1教室(東京都文京区本郷)最寄り駅地下鉄本郷三丁目
資料代:1000円/1日
主催:アミラ・ハス氏来日実行委員会
http://doi-toshikuni.net/j/info/20170917_18.html

「占領50年のパレスチナイスラエル

ゲスト:臼杵陽氏(中東研究者)(日本語通訳あり)
12:30 開場
13:10 映画『ヘブロン ―50年目の占領―』(約60分)(土井敏邦監督 最新作品)
14:50 講演
 (1) 私のパレスチナイスラエル取材
 (2)“占領”とは何か―イスラエル側、パレスチナ側の両サイドから
 (3) 日本・国際社会は“パレスチナ占領”とどう向き合うべきか
16:40 臼杵陽氏(中東研究者)との対談
 中東・世界の中のパレスチナ問題の意味 司会・土井敏邦
17:30 質疑応答
18:30 終了

参加後の感想・得たもの

パレスチナ関係の講演や勉強会に出るのは何度もあるがここまで明確にアメリカや日本の責任を指摘する言葉を聞いたのは初めてだ。パレスチナ問題が解決しないのアメリカがイスラエル寄りの妥協を導こうと歪んだ誘導と制限を加えつつけている為ではないのか?との疑問は問題を知れば誰もが感じるが、関係者からはっきり述べられる事はなかった、ハス氏は加害者であるイスラエルの立場であるから、はっきりそれを語れるのだろう。以下知ったこと
・日本がパレスチナで行っている水道整備事業はイスラエルの水供給制限で機能していない。普通の国ならイスラエルに抗議し事業をまともに機能させる。それをしない事が日本の政治的姿勢と「パレスチナへの責任」を示している。
・ハス氏はユダヤ人でヘブライ語アラビア語、英語を話す
イスラエルに厳しいハス氏の記事をイスラエル人はあまり読んでいない、英語版を通じ世界が主な読者になっているだろう
・ハス氏は当初はイスラエル人が占領の過酷な事実を知ることで事態が解決と進むと考えていた。しかし今はそう思っていない。イスラエル人は知りたいと思わず、知っても無視してる。
イスラエル政府の情報は”すべて”が占領を継続強化するためのものだ
・報道に中立はない、おきる事件に関するイスラエル政府の情報はすべてが占領の維持強化のためのものであり、その機能を果たしている。自分は常にそれと距離を取ることを目指している。
イスラエルのやっている事は、土地の分断による民族浄化
・(ブログ主の私見)世界の報道は武力でパレスチナ人が死ねば取り上げるが、イスラエル占領政策自体がとても過酷で引き延ばされた殺人のようなもの。これを取り上げない世界の、そして日本のメディアの責任は大きい