zames_makiのブログ

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なぜ3.11後も原発が安全でないか(原子力市民委員会による)

原子力市民委員会(代表:吉岡斉
http://www.ccnejapan.com/

原子力規制委員会の審査で原発の安全が保障されない理由

  • 1:原子力規制委員会は旧原子力保安院など、「原発を動かす」という目的のための組織の延長線上に作られており、その意識は動かすのが前提になっている
  • 2:新規制基準が求めている事は根本的な原発の非安全性の是正ではなく、応急対応一次対応の借りの装置の設置など、本質的な安全性ではない小手先の部分しか求めていない。例:電源車を用意すれば、防潮堤を補強すれば、耐震補強すれば、パスできるなど。
  • 3:その一方施設追加が不可能な装備(即ち廃炉を意味する)を必須としていない。例:コアキャッチャー(メルトダウンした燃料を地下へ逃さないためのもの)、2重ドーム(航空機落下に備えた格納容器の二重化)など既に欧州の安全基準で採用されているものが除外されている。
  • 4:現在審査に時間がかかっているのは、上期と同時に膨大なチェックリストを作ったため、電力会社がリストを作成するのに手間がかかり審査が遅れているだけに過ぎない。
  • 5:そもそも過酷事故(メルトダウンなどの大きな事故)が起きた場合の対処方法自体の改善を原子力規性委員会は行っていない。例:事故時の指揮系統が3.11以前と同じであり同様な混乱が起きる、事故時の避難計画は無審査であり、実際には渋滞などで避難できないなどの机上の空論や具体性のないものでも再稼動上パスする(規制委員会は審査しない)。
  • 6:原発自体の安全性についても甘すぎる。例:建設後40年を越える古い原発は今の基準では根本設備に危険性が疑われるがこれについて問題視していない、1カ所に複数の原発が集中立地している事による危険性(他の原発の事故が新たな原発事故を招く)は無審査、地下に大量の地下水が流れていてもOK(福島など)

声明:原子力規制委員会が審査書を決定しても原発の安全性は保証されない(2014年9月30日)

http://www.ccnejapan.com/20140930_CCNE_02.pdf