zames_makiのブログ

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安倍政権のメディアへの弾圧(2014年11月)

自民党幹事長は2014年11月20日テレビ局各社に文書を配布し、自民党に不利になる報道はするなと細かく指示した。これは明らかな報道弾圧(言論弾圧)だ。
内容は
1討論などの出演者で発言回数・時間を自民・非自民で同じにしろ
2ゲスト出演者で自民党に批判的な人間は使うな
3テレビのテーマで「安倍政権の検証」など、視点評価を含む番組は作るな、名目賃金が上がったなどのデータだけにしろ
4街頭インタビューで安倍政権を批判する人は使うな

今までの実際のテレビは通常以下である
1選挙前まではかなり自由だがおおむね公平性が意識されている、しかし選挙が始まると候補者の声を厳格に(=機械的に)同じにしようとする。しかしそれは共産党など泡沫候補は除外されている。だが誰が泡沫候補か誰が決めるのだろうか?現状でも情報を伝えるという意味でテレビの選挙報道はほとんど死んでいる(=候補者の意見をまともに伝えていない)。テレビを介して各候補者の主張を知るのはほとんど不可能だ。自民党はそれを更に徹底しろ、政府=自民党の情報だけを流せと言っている。
2ゲスト出演者とは通常、大学教授などテーマに詳しい専門家を指している。現状ではアベノミクスの効果に多くの専門家は強い批判か懐疑的だ。そういった専門家の露出度はなくせと自民党は言っている。現状でも多くの場合、肯定派・否定派を両方ならべるよう工夫されている。それ自体が偏っていると感じられる(明らかな失政・失敗について賛否を併記するのは報道として現実無視の行為だ)
3わかりにくい政治について、論点・時間経緯・識者の評価などをまとめる事でわかりやすく伝えるのが通常「××の検証」としてテレビが行っている事だ。自民党の指示は報道の自由への根底的な侵害だろう
4街頭インタビューはそもそも公平ではない(明らかに日本人全体の代表ではない)、それはテレビ局のテーマへの見方を示している。これを安倍政権は禁じている。





http://chikyuza.net/archives/48990

上杉隆氏の番組「ニューズOp-ed」で、スクープ放送がありました。
スクープ内容は、11月20日、自民筆頭副幹事長、報道幹事長名で国内のテレビ報道局長への申し入れが行われたことです。
申し入れ文書には、テレビ局は選挙報道する上で、下記の点に注意すべきであると記述されてあります:
1) 出演者の発言回数について
2) ゲスト出演者の選定について
3) テーマについて (政策について)
4) 街頭インタビュー・資料映像について

詳しくは下記のリンクにある番組をご覧になって下さい。
ニューズオブエド(NO BORDER)
http://www.ustream.tv/channel/noborder-live/theater