zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

チョコレートと兵隊(1938)

製作:東宝(東京) 1938.11.30(大阪)1938.12.初旬(東京) 75分 白黒
演出:佐藤武(新人) 脚色:鈴木紀子 原作:小林勝
出演:藤原釜足(兵士・斎木達郎):戦地の兵士こどもにチョコレートの懸賞券を送る、戦死する
沢村貞子(妻きく):内地の妻
小高まさる(長男一郎):父からの懸賞券でチョコレートをもらう
若葉きよ子(長女千代子)
高峰秀子(娘茂子):近所のお姉さん
…美しい家族愛が戦地の兵士を支える人情ものの軍国美談、新聞に掲載された実話を映画化。掲載=1938年9月8日東京朝日新聞「チョコレートと兵隊:嬉しく悲しき父性愛の一篇:僕も軍人になる」。東宝映画は新聞記事から即座に映画化、2ヶ月後には公開。物語はほぼそのまま。新聞掲載の話は話題になり、映画はヒットする。1939年6月紙芝居となり大ヒット。

宣伝文句:このような軍人がいたからこのような人間味のある父親がいるから日本の兵隊は世界に類なく強いのだ!この偉大な愛に結ばれた戦場の詩と真実を「チョコレートと兵隊」は語る!
映画評価:子を思う父の描写が胸に迫る/父親役の藤原釜足の好技も見逃せず、矮小な彼の弱々しい哀れっぽい表情にこそ、ここでは効果的である。

(戦争の時代ですよ!:若者たちと見る国策紙芝居の世界 / 鈴木常勝)
少国民の名のもとに / 山中恒. -- 小学館, 1984)=映画を見た経験記載