zames_makiのブログ

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豪州戦

豪州に勝って見事リベンジが果たされました。良かった。パチパチパチ。
PK戦勝ちなのでややリベンジは危うかったが、トラウマは解消できただろう。何せ途中でビドゥカを下げて放り込みサッカーを諦めた。しかもその後もキューエルを使った、前への突進力勝負もさせなかった。技術という意味では日本は豪州の良いところを全て潰して、攻め手をなくさせた。一方攻撃面では何度も決定的チャンスを作った。これでサッカーの要素としての攻撃・守備面では日本は豪州をこの試合では上回った、と言えるだろう。

観客として不満なのは、後半40分で相手より1人多くしかも交代枠を残していたのに、攻撃面での積極的な交代はなく、そのまま延長戦でも交代での攻撃強化も、圧倒的な運動量も、勝負を決めようと言う圧倒的な意志力とその結果としての決定的なチャンスもなかったことだ。あれだけ優勢にすすめながらPK戦では運任せでは、何のための監督か?と思える。

しかしオシム言い分は「10人の方が勝つこともある」「日本はまだ完成していない」であり、これがベストと言う返事。すなわち
1結論:豪州が10人になってほとんど日本の負けはなくなったが追加点をとって勝つほど日本は強くなかった

2控えのフレッシュな選手による効果よりも先発メンバーの連携に望みがある。それ位まだ23人チームとしての成熟度は足りていない。

3メディアは暑いと日本選手の運動量が勝るだろうと言うが、そんな事はない。はっきり言って豪州より下だろう。この試合は豪州が移動でそれまでのタイより+5度の暑さ、攻められる事による疲れで完全に疲れていたが。日本にこうした有利な条件がなかったら?だ。何より日本は全体を通して全力ダッシュをできるだけの余裕はなかった。日本には早さで仕掛けるだけの余裕はなかった。

4日本の遅い攻めと連携・飛び出しなどは効果的だが豪州のDFを崩すまでは成長していない。飛び出し、ドリブル、ミドルシュート、FKを取るプレイ、などまだ足りない。特に延長後半になると頭も疲れて相手を崩すための組み立てもできなくなった。

5感想:日本の守備はよい、攻撃は暑さのせいで遅いしこれ以上スピードアップできないが十分効果的。しかしワンダフルなものではない。これからサウジアラビア?イラン?相手に勝てるか否かは不明だがよい線までいけるのではないか。


しかしオシムの練習を見ればやはり1年前の豪州に勝つ事を目指せとオシムは言っているように思える

■再現された「魔の後半39分」
日本のサッカーファンなら誰もが脳裏に焼き付けている、昨年のワールドカップ(W杯)初戦での、この同点シーン。まさか、オーストラリア戦を前日に控えた、この日の練習で再現されるとは思ってもみなかった。中澤と阿部のセンターバックコンビに、相手から見て左サイドからロングスローが放り込まれ、高原、巻の長身FWがオーストラリア攻撃陣に扮(ふん)して中澤と競り合う。
「いいか、ユウジ(中澤)がカブってからをイメージしろ!」

勿論違う展開もあり得る、開始5分で豪州に先制され日本は90分攻め続けるがついに追いつけないかもしれない。オシムの言葉を参照すればその時はまさに日本が技術的に劣っていたのであり、弱さを観念せねばならない。だが、今までの試合を見た我々はそういう展開はまったく想像できない。

日本が先制して試合終盤になれば必ずこのシーンが繰り返されるだろう、あるいは豪州は開始早々にこれを始め、先制点を奪おうとするかも知れない。日本のサッカーはこのシーンを乗り越えられなければ、アジア杯3連覇できないと言うことであり、日本は大型選手に勝てないという固定観念が出来上がるだろう。

オシムが練習でしていることも1年前にジーコがした事と基本的には同じだ。日本は監督が変わり1年前とは変わった、というのが世間の見方だが。私の見たところでは、日本が1年前から変わった最大の点は「体格に優れる豪州に負けたという経験」ではないか?体格で負けてもこぼれ球を拾えればよい、同点にされても落ち着いて逆転すればよい、そうした当たり前のことが1年前はできなかった。今日の試合はそれを示す機会であり、日本サッカーの成長のためにせねばならない事である。
頑張れニッポン。


豪州戦を前にオシムの豪州への見方・メモ
―明日の試合はあなたのキャリアにとってどのようなものか?
オシム監督:アジアカップ全体の状況を客観的に見て、日本が対戦する可能性のある相手の中でも、最も困難な相手だ。私が監督に就任して以降、−これまで対戦した中ではガーナが、オーストラリアと比較し得る相手だ。しかし、これも親善試合だった。

―去年のワールドカップ(W杯)で敗れているが
オシム監督:私の印象としては、よいチーム(=豪州)が勝った、ということだ。

―フィジカルが強い相手に対してどんなプランがあるのか?
オシム監督:問題はオーストラリアが、フィジカルとテクニック両方において高いレベルにあるということだ。

―昨年のオーストラリア戦での敗北は、今回の試合にどのような心理的影響を及ぼすと思うか?
オシム監督:1年間も、そのようなショックが続いていることの方がショックだ(笑)。そういうショックを乗り越えて、生き残ってください。

―1年前からチームが改善されたと思うが、どのような改善点があったのか
オシム監督:誰が変えたというのか? 私が代表監督になったからといって、日本のサッカーが変わったとは思わない。私はそれほどの存在でもない。現実的には1年前の試合と、明日の試合で、ビドゥカを抑える担当はそれほど変わりはないだろう。同じ選手になるのかもしれない。

>私はあの結果は「4年間の縮図」だと思っていません。日本サッカー界全歴史の縮図だと見てます。
ジーコじゃなくオシムが4年間指導したとしても、なるべくしてなった結果。

おお、いいね、多少意味合い違うが同意だな。
つまり日本選手の弱い精神力というのは監督が多少何か言ったところで変わるようなものではない。という事だね、素人はチームの力の80%は監督で決まると思っているようだが、実際は30%くらいだろう。要は選手がヘボならいい監督でも簡単には変わらないと言うこと。

これが次の豪州戦を当てはめればこうなろう
・前半運動量の多い日本が先制、その後も優勢にすすめる
・後半羽生を入れて日本は追加点を狙うができず、しかし豪州はのろく楽観ムードが広まる。
・終盤豪州の放り込み、日本は抵抗するがしかし偶然のように1点入ってしまう
・延長戦、勢いづいた豪州は放り込みを繰り返し、日本は運動量が落ちて勝ち越し点を奪えず
・PK戦で豪州の勝ち

日本は相手が劣勢と見ると力を抜いてきちんと追加点を奪えない「精神的」な特徴を持っている。今回もカタール戦で見たとおり。決めるべき時に決められないとそのツケが来る。オシムは会見でいう、「技術を教えるのも難しいがもっと難しいものがある」

俺はこうならないことを切に願っている、2−1か2−0で日本の勝ちを。しかしもし上記のような結果になった時、今度こそ精神力とか試合の進め方の問題がはっきりするだろう。


W杯で負けた直接の原因は小野伸二です、ジーコ監督はこれをしろとは何も言ってない。中沢が前に行って良いといわれたら状況を無視してホイホイ前へいくような無能な選手だとはジーコは思っていなかったから、

小野は入れれば、その時すべき事をする選手だと期待して投入した。しかし小野伸二はそうしなかった。

暑い疲れる試合で誰もが後から入った選手には運動量と、ボール保持と、試合を決定づける追加点を期待した、しかし小野は試合の流れに応じた判断力を持っていなかった。

直接に責任があるのは小野自身がそう思ってもいたようだ。なぜなら小野はW杯についてその後ほとんど何も語っていない。

こうした事も含めて選手個人の責任をきちんとすることが必要だろう。今度も豪州に放り込まれ、日本選手が慌てたり、動き負けるようなら、それは選手の責任であり、監督の責任ではない。なぜなら私でもそうした精神面が大事な事を学んだからだ。今更オシムが教え込むことではない。


>あの試合左足の突然のアクシデントで無念のリタイアを強いられた坪井も「何か思うところはあるか?」という記者の問いに「ないわけないでしょ!」と、いつになく語気を荒げた

いいなあ、そうこなくっちゃ!個人的には以下だな

川口:ロングスローに飛び出し失敗。同点にされた決定的な失敗プレー。それまで練習でもしたことがなかった判断の失敗。川口も豪州のフィジカルに恐怖し、自分のプレーで助けようとして、やりすぎて失敗した。今度はどうだ?

駒野:W杯で駒野からのクロスは1回もFWに合わなかった。あれは駒野の責任だ。当時は本来控えだった駒野は加地の負傷でチャンスを得たが、やはり大舞台に精神的に慌てたと思う。今度こそお前のクロスで豪州を沈めたれ!

中村俊輔:W杯の時も今も俊輔はよく双方の力が判っていたし、落ち着いていたと思う。前回は発熱で十分いいプレーができなかったが今回は違うはず。頑張れ俊輔。

鈴木啓太:彼には前回の経験はない、しかし今度の対戦で一番活躍するのは彼だろう。豪州の力任せの突進を止め、放り込まれたせられたボールを拾うのが彼だ。鈴木が拾えねばケーヒルの逆転シュートを許す。今度の試合のキーマンになるだろう、前回の敗戦の直接の原因小野の失敗を取り戻して欲しい、惜しみない運動量、しっかりした守備、そこからのカウンター、お前が大事だ。


オーストラリアが不調で2位通過で面白くなった。
日本−豪州戦はサッカー関係者にとって「トラウマ」で「リベンジ」が命題なのは明らかだ。
グループA豪州−バーレーン戦、豪州はロスタイムにやっと同点に追いついたが、その放り込みサッカーを新聞は「ワールドカップの再来」と強さとして報じた。豪州−イラク戦、後半早々から放り込みサッカーを始め、1度は追いついたが、すぐに2点差と開かれた。豪州がいくら放り込んでもイラクはしっかり跳ね返したし、2点差になった後は放り込むことすらできなくなった。しかしその時点でもNHK中継で解説した、三浦文泰は「2点くらいすぐひっくりかえす力がある」と豪州礼賛を繰り返した。

タイ戦ではさすがに身長差・実力差で勝ったようだが、どう見てもこのチームのサッカーは低級だ。バーレーン戦で彼らはつなぐサッカーをしようとしたが、勝てず。結局やったのは、ヒディング譲りの放り込みだけ、そしてそれで追いついた。W杯でわずか数分で3点とれたのは放り込むのには手数がかからないからでけして強いからではない。今回の豪州は監督は違うが選手はほとんど同じで、監督は無能で最後に頼るサッカーも同じだ。その点で日本が過去の豪州戦をもう一度繰り返すと言って良いだろう。

この数日の報道の様子で、日本のサッカー関係者がW杯で負けたのは、豪州が強いせいか、日本が弱いせいか、ジーコヒディングのおかげかはっきりするだろう。NHKの豪州戦の感覚では、日本は強く、豪州はより強い、そのリベンジを果たす時が来たと考えているのだろう。

しかし私がW杯とアジア杯での豪州戦で感じたのは、豪州は体格・力任せの弱いサッカーで、W杯の日本は「精神的に弱い」から負けた。日本はイラクのように同点にされても落ち着いてカウンターで逆転し追加点をあげることができなかった、それくらい「日本は弱かった」。

今回の日本は実力は大したことはないが、やる気はある。しかし「精神的に」弱いか強いかと聞かれれば?ではないか。何せ今まで強い相手に絶対勝つという使命は与えられなかったし、オシムがそんな精神的な訓練をした話を聞いたことはない。もし日本が勝てば日本選手の精神的弱さという問題はうやむやで終わるだろう。しかし負ければ、今度こそ浮上するだろう。試合内容によるがその場合オシムが、原因を明らかにするだろう。

やはりこの試合勝って当たり前だと思う。日本は精神的負い目があるし、総合した力では上だと思うし、何より今の豪州に楽に勝てないと、とてもW杯でのグループリーグ突破など夢だと思うから。もし負けたらやはり問題であり、、選手なりオシムへの徹底的な批判が必要だろう。