人間の翼(1996)特攻隊映画
題名:人間の翼〜最後のキャッチボール 135分 日本 公開年月:1996/06/29
監督:岡本明久 原作:牛島芳彦 脚本:岡本明久、斎藤力 主題歌:五輪真弓「時の流れに-鳥になれ-」総指揮:末次一郎、古川貞二郎
出演:東根作寿英(石丸進一)主人公のプロ野球選手、佐賀商業から名古屋軍のエース投手になる、徴兵逃れのため大学の夜間学生となるが、1943年学徒動員で海軍航空兵に志願、関東で訓練、1945年航空軍曹として特攻して死ぬ。
山口真有美(桜井圭子)石丸の恋人、佐賀高女の美人、1945年空襲で死ぬ。
酒井一圭(本田耕一)石丸の友人、大学野球の選手、共に特攻兵となる
佐藤允(石丸金三)石丸の父、散髪屋
馬渕晴子(石丸ソデ)石丸の母(出番ほとんどない)
藤王みつる(石丸藤吉)兄、先にプロ野球選手となっている
川津祐介(桜井文太郎)主人公の恋人の父、官僚、挨拶に行くと「日本は負けるから死に急ぐな」と言う
…野球への情熱を燃やしながら戦中を生き、特攻隊員として24歳の若さで命を散らせた実在の元プロ野球投手・石丸進一(名古屋軍=現・中日ドラゴンズ)をモデルにした青春ドラマ。
あらすじ
昭和15年、佐賀商業野球部には“いひゅう(異風)者”と呼ばれたエース・石丸進一がいた。厳しい練習に明け暮れる毎日の中で、彼は東京生まれの女子高生・桜井圭子に出会い、恋におちる。翌年、卒業式を待たずして上京した進一は、兄・藤吉の所属していたプロ野球・名古屋軍に入団し、デビュー戦でいきなり完封勝利をあげる大活躍を見せた。選手生活のかたわらで日本大学の夜間部に通っていた進一は、その後もエースとして活躍を続け、昭和18年10月12日の対大和戦では戦中最後のノーヒットノーランを達成する。ところが、選局の悪化にともない、文科系学生の進一にも召集命令が下った。進一は同じ年の12月に佐世保の相之浦海兵団に入団し、翌年2月には第14期海軍飛行専修予備学生となって、土浦の海軍航空隊に入隊することとなった。ある日、進一は女子挺身隊として勤労奉仕に勤しんでいた圭子と再会する。ふたりは戦火の中、ひそやかな愛を育んでいったが、昭和20年、大空襲に見舞われた東京で、圭子は命を落としてしまう。失意の進一は自ら特攻隊を志願した。そして5月、出撃の朝を迎えた進一は、法政大学野球部出身の本田耕一と最後のキャッチボールをすると、大空へ向かって飛び立っていった。