zames_makiのブログ

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2014-02-26から1日間の記事一覧

天狗倒し(1944)娯楽性による国策映画

=英米を悪人とした娯楽&国策劇だが、細部なく完全な失敗作 複数の鞍馬天狗が登場する異色作。複数といっても、最後に顔が大写しされることで明らかになる本物の鞍馬天狗は一人で、あとは偽物という設定。斎藤達雄、南光明らが外国人に扮する。また、桑野通…

勝鬨音頭(1944)よくできた国策映画

=歌謡映画ではない、生産奨励の国策を工場職工長の職場復帰で感動的に盛り上げ推奨する、演技力でかなり説得力あり。「かちどき音頭」は労働戦士?を歌ったもの 戦中の武器増産を奨励した歌「かちどき音頭」(1943)を主題歌及び物語のモチーフにした作品。…

自衛隊協力映画の急増をどう見るか(須藤遙子)

映画人九条の会 講演会「『自衛隊協力映画』の急増をどう見るか」 長編アニメ「名探偵コナン絶海の探偵」、映画「図書館戦争」、映画「永遠の0」──2013年は自衛隊が全面協力する映画が3本、全国公開されました。またテレビでは、航空自衛隊の広報室そのもの…

「自衛隊協力映画」(大月書店)への意見・疑問

読了、須藤氏講演会にも参加。映画と政治をむすぶ貴重な研究だ、「帝国の銀幕」「朝鮮民主主義人民共和国映画史」に並ぶ研究では?社会学の研究者が映画を「死んだ遺物」のように、映画内容を自分で評価吟味せず当時の映画評だけで議論するのではなく、自分…