明治学院大シンポジウム「1960〜70年代日本映画と世界」
明治学院大学 第17回日本映画シンポジウム 「1960〜70年代日本映画と世界ーどのように見られ、語られたか」
開催日:2012年11月10日(土)
時間:9時半〜18時(終了予定)
会場:明治学院大学白金校舎2号館2102教室
いまや、日本映画がクロサワ・オズ・ミゾグチで代表される時代ではない。世界各国の研究者たちの注目を一挙に集めているのは1960、70年代の日本映画だ。大島渚、吉田喜重、松本俊夫、羽仁進、鈴木清順、若松孝二といった著名作家からアートシアターギルド、実験映画、ドキュメンタリー映画まで、その豊かな映画文化は、世界の中で新たな息吹を吹き込まれている。だが、いったいどのように日本映画は世界で受容され、語られてきたのか。今年のシンポジウムは、北米、欧州、アジア、ラテンアメリカといった大陸を越えた各国から研究者が一同し、1960、70年代の日本映画の受容、批評、研究の状況を世界規模で把握、検証する。日本映画を世界から見直すという一大プロジェクトがここに始まる。
プログラム
9:30-10:00 斉藤綾子(明学大)「開会の挨拶」、平澤剛(明学大)「世界における1960〜70年代日本映画を通じて」、モデレーター:門間貴志(明学大)
10:00-12:15
- ローランド・ドメーニグ(ウィーン大学)「規範への問いかけー日本の《ニューウェーブ》をめぐって:ドイツ語圏の実例」
- ディック・ステゲウェルンス(オスロ大学)「アンダーグラウンドとオリエンタリズムーオランダ、および北欧における日本の芸術映画の受容」
- マチュー・カペル(リヨン高等師範学校)「シンクロ/非シンクロ、あるいは60年代における日本映画とフランス映画評論とのすれちがい」
- キム・ソンウク(ソウルシネマテークプログラムディレクター)「禁止と抵抗ー大島渚という運動体の問い」
13:45-15:30:モデレーター:斉藤綾子
- マーク・ノーネス(ミシガン大学)「北米における同時代の映画批評の検証」
- マイケル・レイン (西オンタリオ大学)「何の、そして誰のために―映画的モダニズム再考:1970年代『スクリーン』誌における日本映画をめぐって」
- マリオ・ピエドラ(ハバナ大学)「1960年代から70年代のキューバにおける日本映画の存在」
16:00-17:30:モデレーター平澤剛
- ニコル・ブレネーズ(パリ第三大学)「三つの小さなベトナムー足立正生、ジャン=リュック・ゴダール&ジャン=ピエール・ゴラン、ストローブ=ユイレ」
- 足立正生(映画監督)「同時代としての日本映画」
17:30-18:00 全体討議
※入場無料、事前申込不要、※通訳あり
都営浅草線「高輪台」駅、南北線「白金台」駅下車徒歩7分、JR「目黒』駅、「品川」駅より都バス(品93系統)で5分
主催:明治学院大学言語文化研究所、文学部芸術学科