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シンポジウム内容メモ=警察&検察&官僚が鳩山政権日本を滅ぼす!

小沢一郎政治資金規正法の事件での検察とメディアのあり方に関してのシンポジウム(2010年1月18日開かれた『新選組』化する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!〜1.18緊急シンポジウム、主催:神保町フォーラム)の内容。ビデオを見たのでメモをとった。


主要な発言者:佐藤優(元外務省官僚)逮捕された石川議員と同郷で逮捕される直前にも長時間話している、鈴木宗男議員の事件で地検に逮捕され密室で取調べられた経験がある
鈴木宗男(国会議員):石川議員と同郷で逮捕直前に同行していた。地検にに逮捕され密室での取調べ経験がある
平野貞夫小沢一郎側近):小沢一郎の認識を語る
司会:青木理(ジャーナリスト)


要旨:今回の事件は官僚である検察による鳩山政権つぶし、民主主義への抵抗だ。彼らにとって民主党の公約の取調べ可視化法案は決定的な案件で、検察は自分が正しく政治家の方が馬鹿で間違っていると思っている。それで鳩山つぶしのために小沢一郎を挙げようとしている。容疑が形式犯にしかならないのでリーク情報でメディアを使い小沢一郎の悪役ぶりを国民に植え付け納得させようとしている



(検察の目的は何か)
佐藤優(元外務省官僚):この会場には警察がきている彼らは発言を全て報告するが問題はサマリーで、必ず全て反国家的行為と評価されるよ。
宮崎学(作家):検察もメディアはよくない。ここに2010年1月1日〜17日の朝日新聞に掲載されたリーク情報と見られるリスト作った。
田原総一朗(ジャーナリスト):一斉検挙から全新聞が小沢が悪いになった。それは検察が逮捕日をリークしたからだ。メディアは強い者の味方、一斉検挙までは検察も上下で割れていた、それが検挙で一致したのでメディアも検察の強さを認識し、検察とメディアは一体化してる
大谷昭宏(ジャーナリスト):検察はこの事件は筋が悪すぎてマスコミを味方につけないと苦しいのでリークを流しているのだろう。普通これだけリークあれば検察出入り禁止なっているはずなのに未だ1社も出入り禁止はない。昨年の西松建設事件で国民の批判が多かったのを検察には予想外だった、ので今回メディアを総動員した。4億円では収賄罪にできぬので政治資金規正法の共犯で、それが悪質だからという理由で起訴としたいのだ。それを国民に納得させるため「小沢=悪人」をメディアを使い盛り立てている。民主党脱官僚支配、取調べ可視化法案、民間人の検事登用などで検察の逆鱗に触れた、それは彼らにとって深刻な問題だった。根本は官僚と民主主義政治の対決だ
魚住昭(ジャーナリスト):現場は良心でやってる、現場では記者と検察は正義感から共鳴してしまう。確かに小沢は汚いかもしれぬがしかし検察はもっと汚い。自分の汚点を隠すため平気で汚い逮捕をする。記者は情報とってナンボなので検察から情報もらえばやっぱり書いちゃう。
宮崎:検察の目的は民主党の改革つぶし、しかし鳩山を直接攻撃すると怖いから小沢をやってる。それで鳩山と民主主義をつぶそうとしている。
佐藤優確認しておきたいのは我々は民主党支持ではないこと。検察から見て民主党は糞だが、自民党はもっと下、そして共産党は歴史的な敵だし綺麗な社会を目指すなら公明党も敵だ。今検察がやってるのはリーダーをつぶし日本を迷わすことだ。今、小沢が勝つと日本は真っ暗だ、しかし検察が勝つとその2倍真っ暗だ。検察には愛国心はない日本の事なんか考えてない
青木:これは取調べ可視化阻止のための検察上層部からの動きなのか?
郷原:いや検察下っ端からだろう、つき上げでなったのだろう
佐藤優:いや上が認めないと検察下っ端の暴走もない


(検察の会見はなぜない・説明責任とは)
木村浩(右翼):小沢はなぜテレビやここで喋らないのか、積極的に打って出ないのか?
田原:小沢は検察の狙いが判らないから警戒してるのだろう
郷原信郎(元東京地検):小沢は国民に説明すべきだ
青木:なぜ検察会見はテレビないのか?
大谷:拒否するから
郷原あれは会見ではないから、ブリーフィング、公式リークのようなものだから
青木:マスコミはなぜカメラを要求しない、強いものには言わないのか?
宮崎:「説明責任」がキーワードになっているが、小沢は罪を認めない限り説明したとメディアは言わないだろう。これはイラク戦争の時の自己責任と同じ、それで反対する動きを封じる


(逮捕容疑のあいまいさ)
郷原:問題は逮捕容疑だ、検察は出入りの金の「総額が少ない」のを逮捕容疑としており、あの4億円自体を容疑と言っていない。こんなので逮捕なら政治家誰でも逮捕できる。こんな基本的事実を大手新聞でさえ書かない
大谷:書いたら次の記事をかけないからだ、これから4億円が怪しいとやりたいのに4億円はどうでもいい事になってしまうから。
郷原:もう一つ新聞の書かない大事な事実=水谷建設の件はこれまで相当調べている、それでも今出てこない。その担当者だった宗像氏(検察OB)がテレビで平気で「これから」と嘘ついている。


(メディアに国民は騙されている)
鈴木宗男(国会議員):検察の暴走に対し皆がもっと切迫感を持ってほしい、狙われたら誰でも持っていかれる。自分が逮捕された件もありえない話だったが当時はそれが世間にまったく通らなかった。石川議員は翌日検察に行く予定だったのに逮捕された。小沢は説明したのにそれをメディアは認めない。今回の件は鳩山政権つぶしだと思う、鳩山の官僚組織打破を検察は「我々が正義だ、鳩山は間違いだ今の内につぶしておこう」とした。検察は手足がない、だからリークをして様子を見る。記者はリークを書かないと次のリークを貰いにくいし、逆に検察に都合の悪い事を書いた記者は出入り禁止だ。東京地検特捜部は戦後すぐの食料不正検挙のためのもの、もう今の時代にあっていない。世論調査内閣支持率下がった、それは国民がメディアの記事を読んでいるからそう思う。石川議員は今密室で「小沢はお前を守らないぞ」とやられている、危い。
佐藤:それは可視化すれば解決できる。それを今検察は嫌がっている


小沢一郎の認識)
佐藤:小沢側の対抗策として、石川議員の尻尾切り(石川のみが虚偽記載を認める)で行けるか?駄目だ、次は小沢はそれを知っていただろうとなる。皆さん気をつけて。
平野貞夫(元国会議員、小沢一郎の側近):以前小沢一郎と話したが検察と話はついているという認識だった。小沢の側で警戒心がやはり甘かった、今回の件はそれが大きな要因だろう。私も甘かった。しかしみんな頑張ろう。
青木:石川議員が非常に気を弱くしていると報じられている、自殺の可能性が逮捕の理由になっているが?
佐藤:それは嘘だろう、自分は石川氏と最近長く話しているが死ぬ気なんてない。
木村浩:小沢に言いたいのは、少なくとも相手に対応できるだけの説明をするべきということ。少なくともサンプロに出て喋るべきだった。警察は犯罪があってほしいのだ、右翼など伝統的敵を敵視し事件を作っている一方在日外国人などの本当の犯罪を野放しにしている。


(取調べ可視化法案)
前田裕司(弁護士・可視化本部):可視化に関しての法務大臣のもたもた振りも困ったもの。民主党の可視化法案は検察にとって切実に嫌なのだ。検察下っ端が意気がって青年将校化するのも密室の取調べという武器を持っているから。民主党は可視化法案を掲げたが今はやらない雰囲気になってる程攻撃されている。特定の人物を狙って検察が徹底的にやるのは私の経験からもたくさんある、そこでは法の解釈を少し変えて普通は犯罪にならないもので逮捕しまう。オウムの例とかひどい例がたくさんある。
青木:なるほどオウムは悪人だから良いと見逃してきたがそれが今度は我が身に降りかかる
岡田基志(弁護士・可視化本部):調書の作られ方を理解してほしい。証言をそのまま書いてはくれない、取調べ官の納得した内容でないと書いてくれない。逆に検察側の立件方針から不都合な事は書かない。


(国会議員があんな容疑で逮捕されていいのか?)
郷原:皆小沢一郎の心配をしているが、石川議員の事を考えるべきだ。選挙区の何万という有権者は代表を送り出せなかった。あんななんだか判らない容疑で国会議員を逮捕されてしまっていいのか?それを考えるべきだ。
青木:逮捕状は必ず出るのか?
郷原:逮捕状だす裁判官は1人だ、検察全部を相手にできない。必ず出る。
前田:逮捕状の問題は仕組みの問題。捜査側の情報だけで可否は決まる、被疑者側の言い分はまったく聞かないまま逮捕状を出すか否か判断してる。
佐藤:拘留延長の簡易裁判が象徴的だ、検察を認めぬ被疑者の言い分は全て「否認」というハンコを押すだけで中味はまったく無視される。


(検察の裏金を告発しようとして検察に逮捕)
三井環氏(録音テープにて)=検察の裏金を告発しようとして逮捕された元大阪高検検察官、この日出獄。検察不正の証言のため鳥越俊太郎のテレビ番組に出る日に逮捕された、当時新聞は三井氏を極悪人のように書いた。
青木:あれは明らかに口封じの逮捕だったがテレビは検察の批判を一切しなかった。


(会場との質疑応答)
青木:会場からの質問を時間までやります
質問1:記者クラブの弊害があるのでは?
魚住:記者クラブなくしてもあまり変わらないと思う、記者は情報源に左右される、無意識に膝まずいてしまう。ただ記者クラブがあった方が検察はやりやすいだろう。
佐藤:オープンになっている外務省に関しては今のままにするべき。オープンになった途端に密約の情報出た。

質問2:新撰組と検察はどう似ているの?
宮崎:前回は「青年将校化」だったからなあ
佐藤:前回は国策調査論が多かったが「検察=青年将校」が正解だった。今回で証明された。検察は国民を馬鹿にしてる、政治家はその馬鹿に選ばれた者でもっと馬鹿にしてる。彼らは戦前の国家論から天皇を除いた抽象的な国家論の崇拝者で国民多数派に逆らう点で新撰組と似てる。

質問3:一部ネット右翼が検察と呼応してるのはなぜ?
木村浩(右翼):ネット右翼は難しい問題、満たされない感情をこれで解消してる面はある。

質問4:我々はどうやれば石川議員を支えられる?
鈴木宗男:支える事は大事だなんでもできる、例えば国会議員の多数の議決で石川議員の釈放請求もできる。
佐藤:私に提案ある、鳩山首相に手紙を書いて心に訴える事だ、総理はこうするべきだと書く。鳩山はそれ読まぬがそれが数千になれば官僚が読んでサマリーを上げざるを得ない。石川議員は仲間と言える、友愛を説く鳩山には可能性がある。
宮崎:検察総長の審査請求をだせる。石川議員の釈放要求、可視化の要求もできる。

質問5:検察庁改革には何が必要か?
前田:緊急の課題は取調べ全過程の可視化だ。
岡田:検察も地方はカスが来ていて警察の捜査をチェックできない力が落ちている。だから変かもしれぬが検察を強くすること。
宮崎:指揮権発動か
佐藤:検察官に本を読ませること、歴史書や新カント派の哲学書や国体の本義などを読むこと。それで国の有り方や自分らの限界を自覚させる。自分らが絶対正しいと思ってるのを変えさせること。

質問6:事情聴取に応じるのは危険では?むしろメディアは任意の事情聴取に応じないのはけしからんという風潮になってる方がおかしいのでは?
岡田:弁護士から言えば、いっさい応じない、その方が被疑者の権利は守れる