zames_makiのブログ

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野獣たちのバラード(1965)ソ連

OBYKNOVENNYJ FASHIZM(ECHO OF THE JACKBOOT [英]、A NIGHT OF THOUGHTS、ORDINARY FASCISM、TRUMPS OVER VIOLENCE)
ありふれたファシズム〜野獣たちのバラード(1965)
129分 ソ連 初公開年月 1971/10/ ドキュメンタリー
監督: ミハイル・ロンム 脚本: ミハイル・ロンム 、マイヤー・トウロフスカヤ 、ユーリー・ハニューチン 撮影: ゲルマン・ラウロフ
ナレーション: 宇野重吉
ナチスの記録フィルムなどを再構成し、ファシズムの台頭していく様を描いたドキュメンタリー。ライプチッヒ国際映画祭グランプリ受賞

=ドイツのドキュメンタリーフィルムを構成したもの。野獣とはナチおよびそれに従ったドイツ人のこと。ナチに従ったドイツ人(特に子供)はこんな風だったとするもの。しかし使用フィルムはヒトラーのパレードシーンが多い、戦闘場面は非常に少ないが、映画上はドイツの破壊された様子を示している(そのように見せている?)。現在の西ドイツの子供のシーンも混ぜて今もファシズムが生きていると訴える。
ナチの描写は教条的で現実状況を写したドキュメンタリーとは言えない、宇野重吉のナレーションに中味はない。フィルムをつないだだけでナチズム(ファシズム)への監督の分析や見解はないので退屈だ。戦争中のドイツの実写フィルムが見られるのが最大の意味。最も印象的なのはヒトラーと握手しようと熱狂する婦人たちの姿だ。

上映 ロシア・ソビエト映画史縦断1943〜1995

7月29日(水)
18:00「野獣たちのバラード」1965(129分)監督/ミハイル・ロンム ※日本語解説版 「傘」1967(20分)監督/ミハイル・コバヒーゼ ▲

日本映画映像文化振興センター 上映会

第008回 名画研究会 「流れる」
日時:2009年07月29日(水) 
13:15開場 13:30開映
場所:東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(地下1階)
入場料(資料代):当日会員:500円
会員:無料(会員証をご提示ください)
主催:NPO法人 日本映画映像文化振興センター
http://www.eibunsin.com/