zames_makiのブログ

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出草之歌(2005)〜台湾原住民の吶喊 背山一戦

企画・制作:NDU日本ドキュメンタリストユニオン 製作:情報工房スピリトン 配給:プラネット映画資料図書館
2005年製作(2006年新編集版) ビデオ(ワイド)112分
監督・撮影・編集:井上修  出演:チワス・アリ 

http://headhunters.ddo.jp/default.files/frame.htm
靖国に合祀された台湾先住民の祖先の霊を追奪還するための戦いをおうドキュメンタリー
...1972年、宮古八重山、西表、与那国そして国境を越えて台湾までを生活圏としていた人々を扱った「アジアはひとつ」という記録映画を一味同心で製作した。「反帝亡国 国境突破」というスローガンそして、「海ゆかば」をバックに台湾「高砂族」たちの「もう一度戦争がしたい」という言葉で終わる「バチ当り」なものだった。30年を経た2002年の夏、靖国神社で再び彼らに遭遇した。彼らはこともあろうにあの「神聖」な靖国神社の境内で自らの伝統的な歌と踊りで靖国神社に対する抗議活動を展開していたのだ。この「バチ当り」はきっと只者じゃないと直感した。そしてインターネットから決定的なフレーズを探し当てた。「首を刈る部族は歌がうまい」故小泉文夫氏の講演記録からだ。音楽ドキュメンタリービデオ「出草之歌 ── 台湾原住民の吶喊 背山一戦 」がスタートし再び訪れた台湾。かつての山地同胞、高砂族は、自ら誇りを持って「原住民」と呼ぶことに驚かされた。さらに中国系の人たちをなんと「漢族」と呼び、少数民族として極めて原則的な戦いを展開している、32年前の彼らの言葉「もう一度戦争がしたい」というのはこれなのだ── ドキュメンタリーは予見である ── と言ったのはルポライターの故竹中労だ。正にあの言葉は原住民たちの予見だったのに違いないと気づいた。文字を持たなかった故、生活そのものであるといえる歌と踊りを武器に、山を背にして一戦に挑む台湾原住民たち、次なる予見ははたしてなんなのだ 


推薦の言葉:今日の日本の状況へのするどい問いを孕んでいる上に、とてもスゴイ映画の登場に興奮しています。土本典昭(記録映画作家