zames_makiのブログ

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セデック・バレ(2011)台湾先住民の蜂起

「第一部:太陽旗」「第二部:虹の橋」
監督:ウェイ・ダーション 台湾 2011年 配給:太秦

[映画.com ニュース]

台湾の歴史大作映画「セデック・バレ」が来春(2013年)、「第一部:太陽旗」と「第二部:虹の橋」の2部構成で劇場公開されることがわかった。提供はマクザム、配給は太秦が担当する。

本作は、「海角七号 君想う、国境の南」をいきなりメガヒットさせたウェイ・ダーション監督による最新作。日本統治下の台湾で起きた、台湾先住民・セデック族による抗日暴動「霧社事件を映画化したもの。第一部の「太陽旗」では、日本の統治下で独自の文化をないがしろにされ、苦しい生活を強いられてきたセデックの人々が、あるいさかいをきっかけに部族の誇りをかけ武装蜂起するまでを、第二部「虹の橋」ではセデック族の人々の間で「死後に渡る」と信じられてきた虹の橋を象徴とし、蜂起した彼らに対する日本の警察および軍部の報復、そしてそれらがもたらす多大なる犠牲と悲劇が生々しく描かれる。

ウェイ監督は、本作を撮影するために「海角七号」を製作し、自らの実力を証明して見せた経緯がある。今回は、「レッドクリフ」のジョン・ウーを製作に迎え、前作に比べて資金は集まったものの、村ひとつまるごとオープンセットを組み上げるなどし、全てにこだわった結果、製作費が底を突く事態となり、祖母が原住民族出身であるビビアン・スーが不足分を個人的に出資したというエピソードがある。

出演はリン・チンタイ、ダーチンなど。日本からも安藤政信木村祐一河原さぶが出演している。(文化通信)