成春香伝（1978）

　『 成春香伝』　(1978)　　カラー・日本語字幕
　【監督】パク・テウォン　【出演】チャン・ミヒ、イ・ドックァ
　【ストーリー】
　韓国を代表する古典「春香伝」はこれまで十数回も映画化されている。　７８年版のこの映画は、名女優・張美姫が成春香を演じたデビュー作。　その初々しい美貌と清楚な演技、そしてカメラの映像美が魅力の一篇。　もちろんパンソリをベースに、夢龍と春香の純愛が切々と語られる。
【日時】 2013年 １月１２日（土）　　　　　午後６：００開場　６：３０開映
　【会場】 文京シビックセンター（地下鉄後楽園・春日駅直結）地下１階　文京アカデミー
主催　コリアキネマ倶楽部
http://homepage2.nifty.com/taejeon/index.htm

感想

1970年代風演出でコミカルな伝統物語。しかしラスト、悪代官によって虐げられた民衆（その代表は主人公の女）を良い代官（＝主人公の男）が救うという、水戸黄門的カタルシスはよく演出されている。主人公２人はまじめに演じ、そのおつきの男女2人の（恋愛関係）はコミカルに、また女の母は常に「哀号」と嘆きながら訴えるという古典的、などと描き分けるというのが1970年代的図式的演出であろうし、今見ると古くさいが理解してみればおもしろい。主役女優は初々しく清楚であるべき存在で、実際１８歳だそうだが、画面では落ち着いており又ふっくらとしていて成人女性に見えるしあまり清楚ではないと見受けられる。朝鮮・日本の感覚差、時代差であろう。