zames_makiのブログ

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大空輸(1950)東西冷戦

原題:THE BIG LIFT
=実際のベルリンで撮影、出演者も役者以外は実物とクレジット、空輸の重要性を説くのではなく占領下の西ベルリンドイツ人と米軍人の交流を娯楽的に描く。

表現:空襲され破壊されたベルリンの市街/
食物品物に困窮するドイツ人/
陽気で親切なアメリカ軍人/
見えないソ連の脅威/


出演:
モンゴメリー・クリフト(ダニー軍曹Danny_MacCullough)飛行士、ドイツ娘と婚約するが裏切られる。主人公
ポール・ダグラス(ハンク軍曹Hank)無線士、初めはドイツ人を嫌いだが見直す
コーネル・ボーチャーズ(フレデリカFrederica)西ベルリンのドイツ娘、ダニーと婚約する、実は旧ナチ党員
ブルーニ・ロベル(ゲルダGerda)ドイツ娘
O・E・ハッセ(Stieber)
ダニー・ダヴェンポート()


ストーリー

ホノルル航空隊所属のダニー・マッカロー軍曹やハンク・コフルスキー軍曹たちは緊急移動命令をうけ、ソヴェートに封鎖されたベルリンへの物資空輸の任務に当たることになった。

ハンクはベルリン飛行場で対空無線誘導班に勤務し、ダニーは輸送機の搭乗員として多忙な毎日がはじまった。

ダニーは1度ベルリンの街をゆっくり見物したいと思うが、輸送機は空輸物資の積み込みが終わればすぐにフラクフルトに引きかえすという有様で、寸暇というものはまったく与えられず、そのうえ、航空路付近には絶えずソ連機が飛び廻っているため、一刻の油断もできないという有様だった。

こうして緊急に満ちたベルリン空輸の勤務が何ケ月か続き、ダニーは空中よりベルリン見物をするだけで、何の楽しみとてなかった。

ある日、ダニーの輸送機がベルリンに到着したとき、空輸開始以来10万台目に当たったため、彼は飛行場でベルリン市民の感謝大会に招かれ、フレデリカというドイツ娘から接吻の贈り物をうけた上、24時間の休暇をもらった。

ダニーはフレデリカを訪ねハンクと市内レストランで落ち合った。ハンクはゲルダというベルリン娘の友達をつれて来ていたが、大戦中に独軍の捕虜となりさんざんな目に会った経験を持つハンクはドイツ人をよく思っていなかった。

そのレストランでハンクは収容所で彼を虐待したドイツ人を発見し大喧嘩をはじめ、ごったがえす中をフレデリカと逃げ出したダニーは彼女の部屋で1泊し、すっかり意気投合し婚約までした。

やがてダニーに交替命令が来た。勤務中にドイツ人を見なおしたハンクは進んでベルリン勤務を申し出たがダニーはアメリカに伴うと考えていたフレデリカがナチ党員の前身を持ち、以前からアメリカ人と結婚しており、夫の元に行く渡米手段として彼を利用していたことがわかったので、手ひどい失意の打撃をうけなければならなかった。

ダニーがハンクと別れる日、ベルリンは封鎖解除の報に沸きたっていた。