zames_makiのブログ

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ひとりっ子(1969)反自衛隊映画

製作=新星映画 公開:1969.05.25  白黒 ワイド
監督:家城巳代治 脚本:家城巳代治 いえき・ひさこ 原作:家城巳代治 寺田信義
出演:山本亘 北村和夫 藤田弓子 荒木道子

ストーリー:「お母さんは自衛隊防衛大学が、いいか悪いかわからない。でも、戦争の匂いのする所へはお前をやりたくない!」防大の一次試験に合格した一人息子の新二に、とみはこう言って反対した。だが、父の大介は防大へ行くことを喜んでいた。新二も防大を踏み台に理工科系の知識を身につければよいと思っていた。中学時代の同級生でバスの車掌をしている京子は、そんな新二に抵抗、防大行きに反対した。ある日、校内に貼られた一枚の反戦ビラがもとでホームルームが開かれた。なぜ学校で就職組が差別をい受けるのか。なぜ教育が社会に直面する問題を避けるのか。生徒たちは活発な発言を繰返した。それから間もなく新二は坂西に誘われて反戦デモに参加した。隊列の中の彼にひとつの目的で結ばれた者同志の、強い連帯感が伝わって来た。デモに参加したことが、学校で問題になった。若者たちの純真な気持を理解しようとしない教頭。上田先生は「生徒たちの不満や不信は、何に根ざしているのでしょうか」と叫んだ。新二たちは、学生処分に反対し、職員室に押しかけ抗議した。なぜ反戦デモがいけないのか。なぜ戦争がいやだといってはいけないのか。新二は考え悩んだ。そして防大進学をきっぱり振り捨てた。

上映 川崎市民ミュージアム \600

2010年3月22日 16:00-ひとりっ子
…高校3年生の新二(山本亘)は、技術習得のために防衛大学への進学を考えていた。賛成する父・大介(北村和夫)とは対照的に、母・とみ(荒木道子)や同級生の京子(藤田弓子)らは猛反対。揺れ動く新二だったが、何気なく参加した反戦デモが学校で問題となってしまう。放送直前に中止された同名のテレビドラマを、7年の歳月を経て家城監督が映画化。

TVドラマ「ひとりっ子」(1962未放映)

RKB毎日放送(福岡) 当初放送予定では1962/11/25 芸術祭参加作品として放送予定だった
演出:久野浩平 企画:秦豊 脚本:家城巳代治寺田信義 音楽:林光
出演:望月優子、中村公治、杉本孝次、菅貫太郎、斉田明、今福正雄…
…長男を戦争で失った家庭のひとりっ子である次男が、元従軍記者の父親のすすめで、防衛大を受けて合格したが、進学すべきかどうかで悩み、母親の反対とバスガールの少女に励まされて入学を取りやめ、働きながら学ぶ生き方を選ぶ。
 「反自衛隊をテーマにしたドラマ。圧力がかかり、放映中止になったといわれる。放送されなかったにもかかわらず、「第1回ラジオ・テレビ記者会賞」で特別賞を授賞された。また、民放労連により、全国でスライドによる上映が行われ、後に映画化された。」
 当初放送予定では、1962/11/25だがオクラ入り作品。関西芸術座により舞台化され、1963年11月から1964年4月にかけて関東以西の各地で上演。本作は芸術祭参加作品として放送予定だった。(TVドラマデータベース)