メディアのあり方を問うUSTREAMによる裏番組

2010年3月22日は放送記念日、NHKではNHKスペシャルで討論番組を作る。その事前アンケートにはこう答えたい。

質問1　テレビ局や新聞社などマスメディアの経営悪化が伝えられていますが、このような事態になった最大の原因は何だと思いますか？（選択肢：景気の悪化・インターネットの普及・記事や番組の質の低下・その他）
答え：その他＝インターネットの普及は一つの大きな原因だが、それも含めて人々の関心が多様化し色々な情報や見方を求めているのが原因だと思う。テレビや新聞は決まった見方でしか伝えずそれに十分答えていないのが根本的な問題でしょう。

質問2　マスメディアの経営悪化は、市民生活にどんな影響を及ぼすと思いますか。（信頼できる情報が少なくなる・調査報道ができなくなる・地域の情報が減る・特に大きな影響はない）
答え：特に大きな影響はない＝新聞やテレビが縮小し最悪なくなってもインターネットベースでの違う形での報道は継続するでしょう。その場合今のような、記者クラブで象徴されるようなある程度そろった見方や情報がなくなり、多様化すると思います。それは悪いことではないでしょう。

質問3　これからのテレビや新聞に、どんな新たなサービスを期待しますか。
答え：より多様な情報・見方を伝える事。政治で言えば与党・政府と対抗する大手野党だけでなく、共産党・社民党・公明党など全ての政治家の意見を重要性に応じ取り上げ大きく伝えること。専門家もより対象を拡大し今のように官僚ＯＢと学者だけでなく、市民運動家などより多様な声を取り上げ正面から真面目に伝えること。メディアにはテーマや時期に応じどれに伝える必要性があるかを判断する能力が求められる。

質問4　テレビや新聞は、今後、社会のなかでどんな役割を担うべきだと思いますか。
答え：民主主義を本当に機能させる情報提供の役割。問題の本質や詳細を伝え、広く政治的・社会的意見を国民に伝え、それによって国民の政治行動を可能にする役割。従来はあまりに一部の見方と取材源に偏っており多くの場合同じ事を繰り返し伝えるだけになっています。普天間基地問題がよい例で問題の発端、海兵隊の戦争時の具体的行動、抑止力がどう考えられているかなど基本的問題をほとんど伝えていないと思います。

質問5　テレビ・新聞といったマスメディアに対して言いたいことがありましたら、何でもお書きください。
答え：今テレビ・新聞はマスメディア批判の声をほぼ完全に黙殺し伝えていない。それが正しいものであれ間違っているのであれ、それが存在するなら伝えるべきです。批判も含め様々な声が伝えられ議論されて初めて当事者であるメディアの正しさも裏付けられるでしょう。

一方それがNHKによる自己満足的な「NHKはエライデショウ」に終わる事を予想してか？上杉隆氏らフリージャーナリストが裏番組をUSTREAMで流すようだ。楽しみだ。

裏番組『放送記念日特集 激笑 裏マスメディア　〜テレビ・新聞の過去〜』

USTREAM中継＝http://www.ustream.tv/channel/ptf-live（おそらく）
＜参加者＞上杉隆さん（フリージャーナリスト）、堀江隆文さん（元ライブドア社長）、津田大輔さん（ＩＴジャーナリスト）、切込隊長（？）、小飼弾さん（作家）
＜司会＞ソラノさん（ダダ漏れ女子：http://twitter.com/ksorano）
ツイッター用のハッシュタグ＝#nhk_media0322

問題のNHKの番組は以下、
NHKスペシャル「放送記念日特集 激震マスメディア〜テレビ・新聞の未来」NHK総合
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100322.html
＜キャスター＞藤沢秀敏（NHKB解説委員長）黒崎めぐみ（アナウンサー）
＜ゲスト＞内山斉（日本新聞協会会長）広瀬道貞（日本民間放送連盟会長）川上量生（ドワンゴ会長＝ニコニコ動画）佐々木俊尚（ＩＴジャーナリスト）遠藤薫（学習院大）今井義典（ＮＨＫ副会長）
ツイッター用のハッシュタグ＝#nhk_media