zames_makiのブログ

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東京地検を批判した週刊朝日に本当に出頭命令が下っていた

 小沢一郎の事件で東京地検が違法捜査をしている事を記事にした週刊朝日東京地検が攻撃をしている。編集長に出頭を要請したのだ。興味深いのは週刊朝日の編集長自身がそれを誤魔化そうとしている事で、おそらくこれからの地検との関係で正面から争うと危いとの深謀遠慮のためだろう。
  ◆週刊朝日編集長の誤魔化しコメント:http://www.wa-dan.com/yamaguchi/

上記の編集長のコメントでは「出頭要請はない」としているが、彼の説明から起きた事が「出頭」だったのは辞書を引けば明らかだ。

  • しゅっとう【出頭】(呼ばれて)役所などに出向くこと。(goo辞書)
  • しゅっとう【出頭】(名)(1)官庁などの呼び出しを受けて出かけること。「―を求める」「裁判所に―する」「―命令」(大辞林
  • しゅっとう【出頭】本人自ら、ある場所、特に役所などに出向くこと。「警察に―する」「―命令」(広辞苑


起きた事は、東京地検の次席検事の谷川恒太が編集長に地検に来いと呼びつけたということだ。これを出頭と言う。おそらく編集長は(A)地検の谷川の喋り方が丁寧だから(B)編集長自身の犯罪嫌疑に関するものではないから、出頭ではないとしているのかもしれないがそうではない。
 なぜなら事実このような手段で石川議員の子持ちの女性秘書は地検に呼び出され10時間も監禁されているからだ、これを週刊朝日は問題となった記事にしたのだ。女性秘書は石川議員の押収品の返還だと電話で言われて地検に気軽に赴き、その場でいきなり「これは任意聴取だと言われ」10時間拘束された。本来は本人が希望すれば自由に帰れるはずのものなのに、女性秘書は子供の保育園の時間になっても帰宅を許されず、弁護士などの関係者に連絡することも禁止された。
 法的には任意でも、一度地検の中に呼び込めば、実際には強制的に拘束してしまう。これが検察という特殊な行政組織の性格なのは周知の事実だろう。週刊朝日編集長のケースでも女性秘書のケースと同じだったのではないのか?もし彼が地検に赴いていれば、検察からの抗議と称して部屋で話を延々と聞かされ、どこから情報を取ったのか?背景に民主党があるのか?と細かに聞かれただろう。そこにもし地検がつけ込めるモノがあればそこに捜査をするのが地検の性格なのであり、これは呼びつけられる者にとってはこれは非常に危うい出来事だ。


したがって検察から「呼ばれて行く」事は例え丁寧な言葉であってもまさに「出頭」と呼ぶべきだ。


 ただ週刊朝日としてはそれよりも、検察が違法な捜査をしている事、小沢一郎に対する恣意的な捜査を行い政治を混乱させたこと、の方が大事なのであろう。実際この検察からの抗議書も、突っ込みどころ満載であり、今後この抗議書で検察が真実だとした事が本当に真実なのかを、更に検察と週刊朝日両者で明らかにすべきだ。それによってこうした強権組織の危うさがはっきりするだろう。