普天間問題は県外移設を視野にじっくりやるべきだ

期待した鳩山政権が最初の難関に来ている。そしてアラも見えてきた。普天間基地移設問題では本土のメディアは、「普天間の問題を一刻も早く解決するため辺野古にしろ、鳩山は早くそうアメリカに言え」と言っている。（ただ、みのもんた「TBS朝ズバッ！」と愛川欣也「CS朝日ニュースターの愛川欣也の番組」はそう言わないが）テレビに出る解説者でもっとも信頼できる毎日新聞の論説委員与良氏は「鳩山がはっきり県外と言えば応援するが方針がはっきりしないから何も言えない」とみのもんたの番組で本音を喋っている。

鳩山首相はアメリカに対し時間をかけてじっくり検討したい、県外移設、グァムへの移設を検討したいと言うべきだ。検討に数年かかるのは仕方がない。その結果が結局駄目でも内容がはっきりしてれば（少なくとも本土の人は）文句は言わない。そして先週末ののJNNの世論調査では国民の７５％が「じっくりやれ」に賛成している。本土の人はどうせ困らないからじっくりやれに賛成したのだろうが、同時にそれは「アメリカが怒っても日米同盟なんかより被害をなくすため基地移設をまじめに考えろ」という国民の感覚であり判断だろう。

以下は１２月５日（土）に名護市大西区公民館で午後３時から４時まで行われた岡田外務大臣と「市民との対話集会」（非公開）から私の感じた本筋部分を抜粋したもの。非公開なので岡田の本音が出ている。これを読むと結局鳩山政権はこうだったらしい。

• 岡田外相＆北澤防衛相：日米同盟がまず大事だ、時間がないから今考えるなら辺野古しかない。言ってみたけどアメリカがうんと言わないから駄目。
• 鳩山＆福嶋瑞穂大臣：県外移設をしたい。アメリカの顔色伺いよりも真面目に考えたい。

鳩山首相は１８日までにアメリカにこの問題での日本政府の方針を伝えるとしている、今日のテレビは先週金曜日のルース大使が怒った事を引用して、その伝える内容は怪しいものと報じている。その内容は「じっくりやる」（実際には県外移設を意味する）にしてくれ、鳩山首相はそう言うべきだ。

岡田外相の本音と時間をかけても県外移設を望む沖縄県民の声

（以下は１２月５日（土）に名護市大西区公民館で午後３時から４時まで行われた岡田外務大臣と「市民との対話集会」から私の感じた本筋部分を抜粋したもの：無断引用出展＝http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/c2407fd1f48c15da58082e9ca78f8849）

岡田外相：オバマ大統領との間の非常に高い信頼関係は損なわれますよと、いうことも含めてですね、かなりな反応が返ってきている。
日米同盟をきちんと持続していく、あるいは強化していくという立場からすると、私はその立場ですが、非常に厳しい状況にいまなってる。

大城敬人（名護の市議会議員）：時間がないとかこういう問題じゃないんですよ。アメリカでは市民投票で反対決議をしたらストップしたじゃないですか。そういう例から見ればですね、日本国の大臣としてですね、やっぱし国民の問題を大事にしていただきたい。アメリカとの問題で独立国としての主張をしっかりしていただきたい。

岡田外相：答えがいま見つかってないと、結局はそうです

浦島悦子：待ちます。何年でもって、とにかく１３年間はかからないと思います、結論出るのにですね。早急に結論は出してほしくないです。

稲嶺進：最後に、どうぞ辺野古には基地を造りません、というお言葉をいただきたい。

岡田外相：先ほど（沖縄県民の）７割が県外というふうに世論調査の話がありました。しかし、すぐですね、（一部不明）滑走路がすでにあって、しかも民間では使わないというようなものは、それは…（一部不明）、現実に県外といってもですね、それは時間がかかることは間違いない。

（会場内騒然として聞き取れず）
ヤジ：（普天間の）地元の皆さんは名護に反対してますから。

岡田外相：普天間もその間、固定化します、そういうことも含めて判断した時に、どうなのかと訊けば、それが７割になるかどうか

ヤジ：県民を恫喝してるだけですよ。
ヤジ：辺野古ならいいんですか？

岡田外相：これははっきり申し上げておきます。日米合意は重要であると。そして、普天間の機能はどこかに必要である。それは我々の議論の前提です。

ヤジ：大臣、伊波市長は名護市に反対してますよ…
ヤジ：今日の集会が…（一部不明）…アリバイになったら困ります
ヤジ：時間かけて検討せー。