zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

ドラマ「白旗の少女」(2009)TX

21:00(150分) 白旗の少女 テレビ東京開局45周年ドラマスペシャル TX
原作:比嘉富子「白旗の少女」(講談社青い鳥文庫)、脚本:神山由美子、監督:土方政人 エンディングテーマ:夏川りみ「童神〜ヤマトグチ〜」
出演者:黒木瞳(比嘉富子・主人公・40代)八木優希(松川富子。白旗をかかげる少女)
石黒賢(松川直彰・父)鈴木杏(松川ヨシ子・母)大平うみ(松川初子・姉)神谷涼太(松川直裕・兄)
菅原文太(安盛・沖縄)倍賞千恵子(ウシ・沖縄)
とよた真帆(自決する母親)大島蓉子(真壁の女主人)勝地涼(池内光男・よい日本兵渡辺いっけい(国村・悪い日本兵
http://www.tv-tokyo.co.jp/shirahata/
…64年前、沖縄戦をたった一人で生き抜いた6歳の少女の真実の物語。比嘉富子著「白旗の少女」のドラマ化。その見どころを黒木瞳をはじめ、出演者のインタビューを交えてお送りする。

黒木瞳沖縄戦「後世に伝えていきたい」(毎日新聞 2009年9月18日)

テレビ東京の開局45周年を記念したドラマ「白旗の少女」の主演をつとめる黒木瞳さん(48)が、原作者の比嘉富子さん、子役の八木優希さん(8)とともに記者会見に出席した。白い旗をもって米軍に投降、沖縄戦を生き延びた比嘉富子を演じる黒木さんは「戦争のドキュメンタリーで、『白旗の少女』の姿は何度か見たことがありましたが、今回真実を知りました。封印したかったような思い出を、一つずつ語っていかれた富子さんの熱い思いを感じました。見てくださる皆さんも(戦争を)繰り返してはならないという意識を持っていただければ」と話し、「今でも世界のどこかで戦争は起きています。私は役者として人としてこういったドラマに参加させていただくことを私にできる一つのことと受け止め、後世に伝えていきたいと思いますし、学校などでも上映してほしい」と熱く語った。

 「白旗の少女」は1945年8月、沖縄戦末期に白旗を掲げた7歳の比嘉さんをアメリカ軍が撮影、成長してから洋書店で自身の写真を見つけた比嘉さんが、当時の記憶を元に書き起こした体験記。ドラマでは、少女・富子が見た戦争を追い、黒木さんは成長した富子を演じている。ほかに石黒賢さん、鈴木杏さんらが出演、9月30日午後9時から放送予定。

 原作者の比嘉さんは「人間が非人間的になるのが戦争。(その経験に)ふたをした方がよかったかなと思ったこともあります。最近子供の自殺が増えていますが、命の尊さを子供たちに伝えたい」と訴え、6歳の富子を演じた八木さんは「3秒に1人が死んだという戦争で、富子が一人生きのびたのはすごいと思う」と話し、「戦争を体験したエキストラの人に、戦争は大切な人も亡くなるし、生き残ればうれしいだけじゃないと教えてもらった」と沖縄での撮影を振り返った。【松村果奈】

テレ東、45周年記念「白旗の少女」(朝日新聞 2009年9月24日)

テレビ東京の開局45周年記念ドラマ「白旗の少女」が30日午後9時から放送される。64年前、地上戦が展開された沖縄で7歳の少女が目の当たりにした真実を再現した。原作は少女本人である比嘉富子さんの「白旗の少女」。 黒木瞳が戦後の富子を、八木優希が少女期の富子を演じる。

 終戦から約30年。富子は本屋で偶然、手にした写真集に白旗を掲げて米軍に投降する自分の写真を見つけ、封印してきた沖縄戦の記憶がよみがえる。最愛の兄を失い、姉とも離ればなれになった少女の富子は米軍の攻撃に逃げまどい、飢えながら、一人生き抜いていく。 黒木は「今も世界のどこかで戦争は起きている。役者として人として、こういうドラマに参加することが私のできる一つのこと。学校でも上映してほしい」。八木は「実際に戦争を体験した沖縄の人から、戦争って大切な人も亡くなるし、生き残ってもうれしいだけじゃないと教えてもらった」と話す。
 比嘉さんは「戦争のまっただ中のことは強調し過ぎてもダメだし、あまり強調しなくても意味がない。どのようにすれば、戦争の醜さと命の尊さを伝えられるのか」と語った。