zames_makiのブログ

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NHK朝の連続テレビ小説における戦争

  • 昭和を描くものでは戦前ないし戦時中から話がはじまり、日中戦争、太平洋戦争がストーリー展開の大きな要素になっている。純粋に戦後のみを描いた一代記はまだない。(1992年まで)
  • 戦争のかかわり:「あしたの風」戦争孤児を養子にして育てる、「鳩子の海」主人公が戦争孤児、「藍より青く」「風見鶏」「マー姉ちゃん」「虹を織る」「澪つくし」「チョッちゃん」夫が出征して戦争で死ぬ、「雲のじゅうたん」息子が戦死、「純ちゃんの応援歌」父が出征、「虹」「ノンちゃんの夢」「純ちゃんの応援歌」戦時中の疎開先から物語開始、「雲のじゅうたん」「なっちゃんの写真館」「君の名は」空襲体験。
  • タイプ分類:A=女性の一代記(ある人物のほぼ一生ないし人生の一部を描く一代記、半生記、半生記の場合は青春期からの10年間程度)、B=若者の生活(若者がその家族や周囲の人物とのドラマを現在進行形で描くもの)、主人公の大半は女性
  • 時期による分類:第1期(1961〜65):試行期、原作あり、主人公は男女両方あり、AB両タイプあり、「うず潮」が以降の手本になる、第2期(1966〜75):女性の一代記・半生記が定着、最初の「おはなはん」が決定づけた、Bタイプも同数あり、第3期(1976〜83):女性の一代記なるも女性の自分の世界創造がテーマになる、実在の人物増える、「おしん」が人気圧倒、第4期(1984〜85):第2の試行・模索期。男性主人公、恋愛メロドラマの導入、などを試す、第5期(1986〜88):女性の一代記に回帰。第6期(1989〜):第3の試行・模索期。恋愛メロドラマ「君の名」の導入。

連続テレビ小説「君の名は」の総合的研究 村松泰子、牧田徹雄他 サーベイリサーチセンター 1992)