zames_makiのブログ

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劇映画 訒小平(2003) 中国

2003年 珠江電影制片公司・電影頻道節目中心 共同出品
35mm/カラー/シネマスコープ/110分/中国語/日本語字幕スーパー
原題:訒小平(Deng Xiaoping)
監督:丁蔭楠(ティン・インナン) 脚本:龍平平(ロン・ピンピン)、高屹(ガオ・イー)、丁蔭楠(ティン・インナン) 音楽:程大兆(チェン・ダーチァオ)
主演:盧奇(ルー・チー)、王蘇?(ワン・スーヤー)
、劉殿臣(リウ・ディェンチェン)、張云立(ヂャン・ユンリー)
、李晋明(リー・ヂンミン)、董世澤(ドン・シーヅァー)
、史崇仁(シー・チョンレン)、李一清(リー・イーチン)
、邸国強(ディ・グオチァン)、張春祥(ヂャン・チュンシァン)

解説:1976年、丸10年にわたり中国を混乱に陥れた“文化大革命”が終結した。政治的失脚状態にあった訒小平は中国南方でこのニュースを聞いた。しばらくして復職した彼は、危機に陥っている中国を救うべく立ち上がった。彼は、“4つの近代化”を実現するため、教育界から手を付けた。全国各地に眠る優秀な人材を集めるため大学入試を復活させた。優秀な青年たちがこれに応えた。復活後の統一入試は後世に語り継がれるものとなった。

政治的教訓から前に出ることをためらう人が多くいる現状を打破すべく、勝g小平は“実事求是”というスローガンを発表した。実践こそが真理を確かめる唯一の方法だと説いたのだ。中国共産党内に反発が強かったが、ついに1978年末、“改革開放”政策が決まった。一方で、文革で犠牲になった人たちの名誉回復が次々に行われ、追放されていた人たちは元の職場に復帰し、下放されていた青年たちは親元へ帰ることができた。

文革期に注目を浴びた大慶油田を視察した勝g小平は現場の労働者の賃金が能力に無関係なことを知り、給与改革に乗り出した。人々からやる気を引き出す手段が軽視されていたのを正したのだ。疲弊した農村では人民公社を廃して生産請負制が始まり、目覚ましい成果をあげ始めた。彼は言った。「貧乏は社会主義ではない、人々が豊かになってこそ国家も強大になれる」。

勝g小平は日本各地を視察し、家電メーカーや自動車工場、製鉄所などを自分の目で見、その発展を実感した。アメリカでは飛行機工場や宇宙センターなどを見学し、世界と中国との差を思い知ることになった。

1981年には毛沢東の革命を総括する“歴史決議”が採択され、社会主義の下で市場経済を発展させる基盤が整った。各地に経済特区が作られ、そのモデル地区になった深?は小さな漁村からビルが建ち並ぶ巨大都市へと変貌した。

勝g小平は厳しい交渉の後、1982年には香港返還問題を解決させ、1997年7月1日の全面返還が決まった。株式市場も開設され、ブームが巻き起こった。

経済発展を確認し、1989年には隠居生活に入った勝g小平だったが、“六・四事件”の影響から発展が一時的にスローダウンしたのを感じ取った勝g小平は、1992年の春、列車に乗って中国南方を視察した。その行程で出された“南巡講話”により中国の経済発展は勢いを取り戻し、急速な回復を始めた。そして、中国は“世界の工場”といわれるまでに発展した。

香港返還が間近に迫った1997年2月19日、勝g小平は93年の生涯を閉じた。

第444回現代中国映画上映会(定期上映会)

日時:2009年5月29日(金)
午後6:55上映開始(開場は6:35)
会場費:1200円
会場:文京シビックホール(小ホール)JR中央線「水道橋駅