zames_makiのブログ

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鳩山由起夫さん民主党代表就任おめでとう、これで自民党政権も終わりだ。

 先週の火曜日に小沢一郎氏が民主党代表を辞任してからのテレビの政治報道番組は久しぶりに面白かった。私にとってそれは民主党の政策を知る機会だったし、同時にそれが今までテレビでほとんど説明されていなかった事を確認(発見)させた機会だった。民主党代表に立候補した岡田克也鳩山由起夫両氏は3日の間だけテレビに出まくり、自らの政策を喋った。それは非常によい内容だし、財源も説明されていた、そして説明は実に具体的だった。


 だが実はそれそれらは既に民主党内で議論され、既に今まで小沢一郎代表の率いる民主党が主張してきたものだった。要は今まで説明される機会がテレビではなく、私が知る機会がかったという事だった。この民主党の主張を知る機会がないという事は、政治に格別の関心のない大多数の日本人にも同じだったろう。


 またそうした民主党政策の説明が、ニュース報道番組が多く同時に野党の主張をとりあげる機会の多い、テレビ朝日やTBSでも、これまでなかった事に気づかされた。更に鳩山氏や岡田氏が「NEWS ZERO」や「FNNスーパーニュース」など民主党に批判的(裏返せば自民党支持)の日本テレビやフジテレビにも出演し時間をかけて説明する機会を与えることになった。そしてそこでは、司会者は民主党に批判的(より正確に書けば攻撃的)で、おかしな質問(例えば何の根拠もなく傀儡政権ではないか?と聞く質問などを指す)ばかりしていたが、鳩山氏も岡田氏もそうした自民党支持テレビ局でもちゃんと、具体的かつ明確に説明する能力がある事を証明していて、感動的だった。


 こうした驚きを天木直人氏がそのブログで書いており(下に転載する)、私もまったく同感だ。そして私も天木氏と同じように民主党の勝利を確信した。なぜななら、例えば5/17フジテレビの政治報道番組「新報道2001」で鳩山由起夫氏は非常に攻撃的な番組司会者の矢継ぎ早の質問に完璧に答えていたからだ。言質ばかりとりたがる粗探し的な番組司会者の質問に対し、鳩山氏は全ての質問に曖昧さなく答え、ほぼ完全に具体的に答えた。フジテレビの司会者は「そうですか」と応じ納得せざるを得なかった。


 そしてそれにもかかわらず、同日(5/17)夜の同じフジテレビ「サキヨミLIVE」では番組は完全な「民主党けなし」を行い、鳩山氏のテレビでの説明を聞いた耳には、およそ事実に反したもので滑稽で無様だった。すなわち番組アナウンサーと、田崎史郎氏(時事通信社)と勝間和代氏(経済評論家)と竹田圭吾氏(Newsweek日本語版編集長)の3人は、この3日間の鳩山氏や岡田氏の説明をまったく無視した。発言が曖昧だ、政策を説明していない、政権選択の判断の材料を提示していないなどと、まともにこの3日間の説明を聞いていれば絶対しないような事だけをコメントしていた。この3日間の説明を聞いた私には、それは単に「ただ民主党を攻撃し、少しでも自民党を延命させたい」から言っている事がよくわかった。本当にひどかったので驚いた。

 私は田崎史郎勝間和代竹田圭吾、この3人のいう事は絶対に信頼すべきではない事を肝に銘じた。 

【参照】天木直人氏のブログ「鳩山由紀夫首相の誕生と自公政権の終焉」2009年05月17日 抜粋

http://www.amakiblog.com/blog/
 要旨=鳩山新代表は、具体的な政策を、この短期間テレビでわかりやすく説明し、自民党との差を明確にした。それは今後国会などで繰り返され、民主党の勝利を決定づけるだろう。

 民主党の代表選挙で鳩山由紀夫氏が勝利して以来、私はメディアの反応と鳩山新代表の言動を目を凝らしてみてきた。そして一つの確信に近いものを感じた。それは何か。ずばり鳩山首相の誕生と自公政権の終焉である

 メディアの報道振りは相変わらず偏向に満ちたものである。悔しくて仕方がないといわんばかりだ。そして何かと言えば、「鳩山民主党は小沢院政ではないか」、という批判を繰り返す。

 これに対して鳩山由紀夫新代表は実に見事に対応している。

 それは小沢問題に対する受け答えの的確さだけではない。何かと言えば民主党の政策を問うメディアの質問に対して、鳩山氏は明確に自民党の政策との対比を浮き彫りにしている。

 消費税は上げない、国民の所得増を優先する、官僚支配を打破する、地方分権を進める、特別会計を廃止して天下り財源を国民のために使う、などなど。それでいいのだ。わかりやすいほどいい。自民党との違いが明確なほどいい。

 メディアも、もはや小沢批判だけ追及していてはもたない、むしろそのようなことばかり言っていると、国民の批判はメディアに向けられてくる、そう感じ始めたかのようだ。

  (略)

 このような流れをつくったのは、選挙からわずか一日ほども経たない間に、立て続けにメディアに露出して、的確な受け答えを続けた鳩山由紀夫新代表である

 私は鳩山由紀夫を見直した。というより鳩山由紀夫は今度の騒動を通じて大きく生まれ変わったのだ。小沢事件という試練が鳩山を鍛えたのだ。その試練を見事に乗り切った鳩山由紀夫が、もはや追随を許さない日本を代表する政治家になったのだ。

 岡田代表はもとより小沢代表を凌いだのだ。願わくば、このまま鳩山代表には、慎重かつ大胆な対応を続けてもらいたい。確実に政権を奪取してもらいたい。

  (略)

 自公政権政策論争で勝負しなければならない。そして官僚に依存した政策論争では、自公政権民主党には勝てない。

 鳩山首相の誕生、自公政権の終焉、と私が断じる理由がそこにある。

【参考】<新聞各社 緊急世論調査結果(5/16・17実施)>

   結論=鳩山由起夫氏の代表就任で、比例区投票先、政党支持率、代表者の個人的魅力など全ての項目で、民主党への支持が自民党を確実に上回った

朝日新聞 見出し:「民主の優勢が強まる」
衆院比例区の投票先=民主:38%(32%)、自民党:25%(27%)
政党支持率民主党26%(21%)、自民党:25%(25%)
・望ましい政権の形=民主中心:45%(41%)、自民中心:28%(29%)
・どちらが首相にふさわしいか=鳩山代表:40%(小沢23%)、麻生首相29%(37%)
民主党への期待するか=「期待する」47%、「期待しない」43%
民主党の印象がよくなったか=「よくなった」は16%、「変わらない」が75%


毎日新聞 「民主への支持、最高に」
衆院選挙でどちらに勝ってほしいか=民主党56%(45%)、自民党29%(34%)、
麻生内閣を支持するか=支持しない58%(52%)、支持する24%(27%)
・どちらが首相にふさわしいか=鳩山代表:34%、麻生首相21%
鳩山代表に期待するか=「期待する」49%、「期待しない」49%


◆読売新聞&日本テレビ 「民主党への期待感が上昇」
衆院比例区の投票先=民主:40%、自民党:27%
・どちらが首相にふさわしいか=鳩山代表:42%、麻生首相32%


産経新聞&フジテレビ 「民主支持、急上昇」
衆院比例区の投票先=民主:45%、自民党:31%
政党支持率民主党31%(22%)、自民党:28%
麻生内閣を支持するか=支持しない?%(?%)、支持する27%(28%)
・どちらが首相にふさわしいか=鳩山代表:38%、麻生首相33%
民主党への期待するか=「期待する」42%、「期待しない」49%


日経新聞テレビ東京 「民主当への支持、自民を再逆転」
政党支持率民主党38%(28%)、自民党:33%(36%)
麻生内閣を支持するか=支持しない62%(59%)、支持する30%(32%)
・どちらが首相にふさわしいか=鳩山代表:29%、麻生首相16%
民主党への期待するか=「期待する」47%、「期待しない」49%、  ()内は全て前回の調査