zames_makiのブログ

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ダーバン会議で問われた事

「何がなお問われているのか 脱冷戦と植民地支配責任の追及」 / 板垣竜太著(歴史と責任 / 金富子,中野敏男 青弓社, 2008)
ダーバン会議宣言文:奴隷制度と植民地主義のいずれもが、「人種主義、人種差別、外国人排斥および関連の不寛容」をもたらす=今日のレイシズムの源泉に奴隷制植民地主義がある事の確認をした

奴隷制は「人道に対する罪:」である!(画期的)
奴隷制を行った西欧諸国への謝罪と経済的な補償については、翌年まで議論されたが明記されなかった(「残念に思う」「犠牲者に敬意を捧げる」「再発は防止されるべき」にとどまる)
・これ以前のアフリカ地域準備会議では、補償すべきだという文言があった
・ドイツは少なくとも謝罪には積極的だった
・イギリス。オランダ。スペイン、ポルトガルなどは補償に結びつきかねないので謝罪も拒んだ
・フランスは中間的。国内で奴隷制を人道に対する罪と認めるなどしている
・日本は「おわび」をapologyとし、補償は拒否、人道に対する罪も認めないという姿勢だったらしい(前田朗「部落解放」2000年5月増刊号)。でも何も言わずに同意。
パンドラの箱を開けた