zames_makiのブログ

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映画「ヒトラー最後の12日間」批判

「ネオ・ナショナリズム/タブーを破ること/世代交代」シュテッフィ・リヒター著
映画「プライド」と映画「ヒトラー最後の12日間」は同じように歴史修正主義ナショナリズムによる反動的映画だ。なぜか
ここでは「歴史的正確さの要請と劇映画のフィクションのバランス」をとろうとしている。多くの歴史家・映画評論家は狙いはよいがこの映画はそれを実現できていないと批判している。→ナチス支持になっている
1マスターナレーションをいかなる立場にも結び付けない方法でしている(映画的文脈から)
例:ヴィム・ヴェンダースの批判(週刊新聞「DieZeit 44/2004」)映画で映像そのもの、ただ事実だけを示せる訳はない。語り手は誰なのか?それは結局加害者だろう。
トマス・クニーベ(ThomasKiebe):個々の映画には個々の映画固有の語り方があるのであり、この映画固有の語り方をしないと、ゲッベルスの作った多くのナチス映画の語り方に吸収されるだろう。
2ラストでの死者の紹介の仕方がよくない:
ユダヤ人犠牲者の紹介とドイツ人高官・将兵の死者の紹介を同じ音楽でやっている=同じ意味づけで示している。その結果無意識的に加害者の視点で見せている。
3:ナショナルな視点から