zames_makiのブログ

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総裁選報道が「TVの劇場化、自民党の宣伝、与党の宣伝」かについて

植草一秀氏の総裁選分析

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/
総裁選は、お祭り騒ぎをして自民党支持率を一時的に引き上げ、自民存続を図る手段である。

  1. 1現在の自民への不人気状態(総選挙での敗北必至と予想)
  2. 2首相交代時には支持率アップするという日本人の特性を利用し、総裁選で人気を上げ、また政策の点で目くらまし
  3. 麻生太郎に当選者をあらかじめ決め、その上でお祭りのための対抗馬を立て、総裁選を演出
  4. NHKなど政府御用達マスコミがそれを盛んに報道し盛り上げる(民主党の露出を低下させる、自民党の限定された政策間のみで議論し本来の対立点を忘れさせる、首相に誰がふさわしいかと問うことで自民党総裁=首相というイメージを作る)
  5. 禅譲された麻生太郎は「バラマキ」政策で人気取りする
  6. 6これが従来の構造改革路線と辻褄が合わないとの批判を予想し(小泉以来の政権は「財政政策はグローバルに否定されている政策対応」と断言してきた)、他の対抗馬からそれより厳しい政策「増税論」「2011年の基礎的財政収支黒字化目標堅持」を発言させ、目くらましにする
  7. 禅譲されている麻生=「バラマキ派」、目くらましのための対抗馬=「増税派」与謝野、「上げ潮派」石原・小池から合計5名の候補者
  8. 総合:上記「総裁選御用マスゴミ報道」と「目くらましバラマキ財政」操作により麻生の「バラマキ」をよく見せ支持率をアップさせる


植草一秀氏の分析>
(1)自民党の政策:総裁選で自民に変化があったかのようなイメージを与えようとしているが、その政策基本方針は以下の三点にまったく揺らぎは生じていない。

(2)必要な政策:将来のいずれかの時点で増税民主党も肯定)重要なことは増税を実施するまでのプロセスである。民主党政策については、「バラマキ」との批判があるが、権官僚の利権排除などの巨大財源が明示されている。総選挙までに詳細を掘り下げる必要はあるが、基本的な考え方は明確に示されている。

  • 官僚利権を根絶して、いったん税金を国民に返す。
  • セーフティーネットを再構築したうえで、財政支出をバランスさせるための増収策を検討する。

(3)本来の争点:政権選択は両者のいずれかを選ぶことを意味する。

  • 「弱肉強食社会」、「官僚主権国家」、「対米隷属国家」を望ましいと考えるのか。
  • 「共生社会」、「国民主権国家、地域主権国家」、「独立自尊国家」を望ましいと考えるかの。

自民党を守る報道人「御用キャスター」

森田実氏指摘:自民党、現在の安倍政権を守っているのが、フジテレビ「報道2001」の黒岩祐治キャスター、テレビ朝日サンデープロジェクト」の田原総一朗氏。

おかしいぞ 総裁選番組・政治の中身隠し報道・まるで自民広報TV

しんぶん赤旗」2008年9月6日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-09-06/2008090604_01_0.html
 自民党にとっては思惑通りのおいしい展開でしょう。福田首相の無責任な政権投げ出し。普通ならメディアからその責任を大いに追及されるべきところです。ところがテレビは、総裁選に誰が名乗りをあげるのか、候補者はどんな人物か、などと後継報道一色に染め上げました。

分析・解明なく:昨年の安倍氏に続く政権放棄。メディアにはこの異常事態の分析、解明が期待されるところでした。福田辞任の背景を多少は解説してくれます。(1)衆参ねじれで、国会運営がうまくいかないこと(2)与党の公明党の党略的ごり押しと福田離れ(3)自民党内にも広がる福田批判、をあげるところは共通しています。ところが、なぜそうなったのか、までは追及しません。テレビの視線は永田町のなかでストップ。貧困・格差社会後期高齢者医療制度、異常な物価高、自衛隊の派兵継続など、自公政権がすすめてきた悪政と国民との矛盾という視点から論じた局は皆無でした。政権投げ出しの責任は不問に付され、自公政治の破たん、行き詰まりは素通りです。

 たとえば三日のNHK「ニュースウオッチ9」はトップで「総裁選告示まで1週間」を十一分間報じました。自民党内の動きを追った内容です。予想される顔ぶれを紹介。この日プロ野球の始球式に出た女性議員との「政治ではどんな投球を」「直球勝負です」などとさして意味のないやりとりを放送します。さらに各派閥の動向を詳しく報じました。四日の同番組もトップで報道。有力四候補のインタビュー、すべての派閥、有力議員の見解をていねいに伝え、「自民党の総裁選は熱を帯びてきている」とコメントしました。

 民放も同様です。出馬すると思われる顔ぶれを並べたうえで「政策の違いをはっきりさせよう」と提起。四日、五日の各番組は「上げ潮派」「財政出動派」など有力四候補を色分けし、大いに議論してほしいなどとあおりました。

“政治ショー”化:当然のことですが、総裁選は自民党内のトップ選びです。政策の違いなどいくらもありません。さらにこの「どさくさ」に消費税増税は避けられないなどの主張をもぐりこませてきています。一部にはこの報道ぶりを「自民党の作戦に乗るのは愚劣」(「報道ステーション」)「自民の総裁選ばかり取り上げるのではよくない」(「とくダネ!」)などと述べるキャスターもいました。しかし、その番組の中身は、自民党内の動きを長々と報道しているのです。今のテレビの様相は、公共機関、政治的に公正であるべき放送局がまるで自民党の広報機関になったかのようです。

 小泉総理誕生時に象徴されるように、自民党は、総裁選を政治ショー化し、国民の目をくらますことによって、その危機を乗り切ってきました。しかし、そうして生まれた小泉政権以来の自公政治によって、国民生活と日本経済は大きく破壊され、アメリカいいなり政治は極限にきているのです。今回もメディアは自民党の戦略に乗りつづけて同じ誤りを繰り返すのか。国民にとってのジャーナリズムの役割が厳しく問われます。(荻野谷正博)

「お祭り騒ぎ」戒めの声

中日新聞2008年9月6日社会欄34面、
一部世論調査自民党の支持率が急上昇している。

「脱力しました。自民党に期待する根拠がどこにあるのか・・・」と嘆くのは作家の高村薫さん。「つい一年前にみんなで支えた政権が崩壊した責任を感じる様子もなく、われもわれもと出馬してお祭り騒ぎ。観客になった私たちは、もっと怒らなければ。」

精神科医で作家のなだいなださんは、「連日の様にテレビや新聞で自民党の名前が出るから、自然と支持率が上がる。先の郵政選挙でも若い人が小泉元首相に期待して支持したが、結局置き去りにされた。」と懸念する。

「テレビは絵になるものを追いかける。一年ごとに政権を投げ出す自民党やほくそ笑んでいる霞ヶ関の姿こそ見ていかなかくては。」と立教大の服部孝章教授は指摘した。

「報道は言動検証を」

中日新聞2008年9月6日特報欄26面
小泉劇場を思わせる演出が再び、政治の世界で繰り広げられるのは何故か。「小泉の勝利。メディアの敗北」の著書があるジャーナリストの上杉隆氏は、その背景を「2005年の解散・総選挙の時、メディアは争点を郵政民営化に絞り、刺客を立てて党内分裂を演出した小泉氏の言動を検証することなく報道した。今もまた、総裁候補乱立のお祭り騒ぎを検証なく報道している。」と指摘。
安倍晋三氏、福田氏と二代続けて政権を放り投げた首相の下で、自民党幹事長を務めたのは麻生太郎氏。麻生氏は本来、国民に謝罪してから総裁選に立候補すべきなのに、メディアはそうした点を追及することなく乱立を報じている。」
「本番は、自民党総裁選の後に行われる総選挙。総選挙では自民党総裁選の印象に引っ張られずに、与野党の政策をしっかり比較して投票して欲しい」
宮川氏は「本来の争点を隠した小泉劇場に人々が踊らされてきた”つけ ”が、年金問題などを解決できない今の政治崩壊に繋がっている」とも指摘。「自民党は総裁選でも選挙でも、、政策をきちんと実現できる候補を立てるべきだし、国民もそうした政治家を選んでいくべきだろう」

公平な政治報道を=TV局に申し入れ−共産

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008090800973
時事通信 2008/09/08
 共産党は8日、NHKと在京民放5社に対し、自民党総裁選に関する番組や報道が「適切ではない」として、政党の扱いを公正・公平にするよう文書で申し入れた。
 文書で同党は「一部のテレビ局で(自民党総裁選を)まるで国民参加の選挙であるかのように扱い、特定の政党だけを呼んで議論させるなどの放送が行われた。中身は解散・総選挙に臨む与党の構えや活動を一方的に語らせるものだった」と指摘。その上で「事実上、選挙企画となっている以上、政党・議員を公正・公平に扱うのが当然だ」として、各党の主張の違いが分かるような討論番組を検討するよう求めている。 (了)

メディアは自民党総裁選の集中豪雨的報道を自粛せよ!

http://jcj-daily.seesaa.net/article/106269829.html
(日本ジャーナリスト会議 2008年9月9日)
自民党は国民に謝罪と反省の意を表明するどころか、メディア、特にテレビの力を使って国民を欺き、生き残りを図ろうとしている」「福田首相は9月3日の自民党両院議員総会で「総裁選を徹底してやってほしい」と発言した」「小泉元首相が2005年の総選挙でテレビを利用して圧勝した戦術の再現を狙ったもの」「テレビ各局は、自民党総裁選報道について、現在のような集中豪雨的な報道を改め、他の野党の動向も含め客観的で公正、公平な報道に徹すべきである」

「国民もメディアもお祭り騒ぎに騙されちゃいけません」【上杉隆氏】

中日新聞2008年9月9日夕刊2面
 自民党の思惑は明らかです。国民もメディアもお祭り騒ぎに騙されちゃいけません。二年連続で政権を投げ出し、政治空白を作り、国民生活に関わる大事な議論を置き去りにした。にぎやかな顔ぶれは、自民党が隠したい事を国民に忘れさせ、民主党代表戦の存在感を消す仕掛けに過ぎません。

 自民党にとって最悪なのは、国民に思い出させたくない事を思い出させてしまったこと。昨年の安倍退陣です。「野党の小沢さんが協力してくれないから」と国民に謝らずに辞任する。あの時と日時以外全て同じ。

 メディアも現時点では、お祭り騒ぎに付き合っています。国民も「何だ、この茶番劇は」と思い、マイナスに変わっていくのでは。

 公明党は譲歩に譲歩を重ねてきたにもかかわらず「福田では選挙は戦えない」といわれ、頭にきていたと思う。一方、自民党内には「なんででそんなに譲歩しているんだ」という声があって、あの短気な性格からして、ぶち切れたのでしょう。無投票になった民主党代表選に、自民党総裁選をぶつけ、捨て身で政権浮上を狙ったと言う人もいますが、後付ですよ。

 自民党は終わりじゃないですか。小泉さんが再登板しても勝てないのでは、というくらい危機感を強めています。

 総選挙は政権担当能力はどちらにあるかという戦い。どちらにあるかということになれば、二度の政権投げ出しで、民主党にあるという事になりますからね。小沢さんも昨年、辞意表明しましたが、結局、撤回しました。おかげでトップの辞任は自民が二回、民主は一回。あの時、踏みとどまらせた事が、今となっては大きいですね。

総裁選イメージは茶番

http://www.j-cast.com/tv/2008/09/10026619.html
2008年9月9日放送 TBS「みのもんたの朝ズバ」月〜金 5:30〜8:30で
街頭アンケートの結果、自民党総裁選のイメージは「茶番」92、「期待」69、「マンネリ」63、「失望」50、「改革」14、「活気」12の順だった。
質問は今回の自民党総裁選に抱くイメージを「期待」「活気」「改革」「失望」「茶番」「マンネリ」の6つのキーワードに分け、選択する方法。

総裁選報道 TV各局『劇場化』警戒

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091090071002.html
東京新聞 2008年9月10日 07時10分
 十日告示される自民党総裁選に向け、メディアの報道が過熱している。自民のメディア戦略に踊らされた「小泉劇場」の二の舞いを危惧(きぐ)する声もあるが、今回は少し様相が異なるようだ。(放送芸能部・近藤晶、高橋知子

 「この方たちのニュースで各新聞がもういっぱいで、民主党のニュースが少なくなっちゃったような気がするんですけど」。六日のTBSの情報番組で、司会の、みのもんた氏は総裁選に意欲を示す政治家の写真パネルを前にコメントした。

 多くのカメラもこれら政治家を追い続け、プロ野球始球式などのパフォーマンスにも飛び付いた。元テレビ朝日政治部長末延吉正立命館大客員教授は「テレビには小泉劇場の反省もあるが、新聞が過熱すれば追随してしまう」と指摘する。

 そんな中、七日のフジテレビ「サキヨミ」は総裁選報道を検証=写真(フジテレビ「サキヨミ」から)。二−六日にテレビ各局が伝えた時間を集計(百八十一番組計六十時間三十五分)、小泉劇場の「既視感がある」と警鐘を鳴らした。

 「小泉劇場ではメディアが完全に踊らされたが、今回は茶番やシナリオといった批判もセットになっている点が少し違う」。「政党が操る選挙報道」の著書がある鈴木哲夫・日本BS放送報道制作部長はこう分析する。

 解散・総選挙への流れも加速する中、草野厚・慶応大教授は指摘する。「総裁選を派手にやった方がメディア受けもいい。しかし、小泉劇場の時とは違う。有権者は、安倍、福田内閣の二年間で問題が自民党政治にあることを見抜いている。メディアジャックをすれば、有権者が自民に戻ってくると思っているようだが、今回はちょっと違うと思う」 

「総裁選ごっこ」「お祭り騒ぎ」 野党、自民に批判相次ぐ

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080910AT3S1002A10092008.html
日経新聞 2008年9月10日

 野党からは自民党総裁選について「総裁選ごっこをやっているようにしか見えない」(民主党鳩山由紀夫幹事長)など批判が相次いだ。同党の山岡賢次国会対策委員長は国会内で記者団に「お祭り騒ぎにはだまされないというのが国民の本心だ」と指摘。共産党志位和夫委員長も都内で記者団に「国民の暮らしに正面から向き合おうとせず、にぎやかにやれば人気が出るというのは全くの思い違いだ」と語った。

 社民党福島瑞穂党首は記者会見で「総裁選のお祭り騒ぎの延長線上で衆院選をやるとしたら本当に国民をなめている」と批判。国民新党亀井久興幹事長は「小泉劇場の再来を願って、少しでも有利に選挙を戦いたいという思いが見え見えだ」と述べた。

森元首相のお祭り騒ぎ、演出の証拠

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/09/10/02.html
スポニチ 2008年09月10日
森元首相 野田聖子議員に出馬要請していた:自民党総裁選で9日、石原伸晃政調会長(51)が立候補を正式に表明した。これにより、10日の告示を前に、麻生太郎幹事長(67)石破茂前防衛相(51)小池百合子元防衛相(56)与謝野馨経済財政担当相(70)を含め5人の候補者が出そろった。そんな中、野田聖子消費者行政担当相(48)が同日、麻生氏支持のはずの森喜朗元首相(72)から出馬を要請されていたことを暴露。お祭り騒ぎ、茶番といわれる総裁選の実態が明らかになってきた。

 この日午前、行われた恒例の閣僚の記者会見。野田氏は、森氏から総裁選に立候補するよう要請されたが、断っていたことを明らかにした。

 「私はまだ未熟で勉強不足のところもある。(出馬要請は)うれしかったが、うれしいだけでなれるものではない」と固辞の理由を説明した。

 野田氏によると、福田康夫首相(72)が退陣を表明した翌日の今月2日に森氏から電話があり、立候補を促されたという。野田氏は「故小渕恵三首相が命を懸けて働いた姿を見ていたので、軽々に引き受けてはいけないと思った」と語った。

 当初、会見などで出馬に含みを持たせていた野田氏の陰には森氏の存在があったわけだが、森氏といえば“麻生禅譲首相”の仕掛け人ともいわれる人物。表立っても麻生氏支持を鮮明にしており、同じ町村派でありながら小池氏を支持する中川秀直元幹事長(64)と対立する長老の思惑は何だったのか。

 永田町では「立候補が麻生氏1人だけだと“禅譲説”が浮上してしまうだけに、対抗馬が欲しかった。森氏の中には野田氏か石原氏という思いがあったが、女性の方が話題づくりにもなるということで野田氏になったのだろう」との見方が出ている。「ただ女性でも、小池氏だけはだめ。小泉改革を継承しようとしているし、中川氏が抱えて派が割れる恐れがある。野田氏なら、負けても影響が少ない」(自民党関係者)との指摘もある。

 だが、森氏の思惑は外れ、野田氏には断られ、小池氏は立候補。結果的には石原氏、与謝野氏、石破氏を含め5人が立候補するという乱立総裁選になったが、小池、石原、与謝野の東京選出3氏にとっては衆院選で負けられない“お家事情”も抱える。

 「話題づくりだけで野田氏に声をかけるなんてあまりにお粗末。加えて、断念はしたものの参院議員の山本一太前外務副大臣知名度の低い棚橋泰文元科学技術担当相が出馬の構えを見せるなどしては、総裁選が茶番、お祭り騒ぎといわれても仕方ない」と永田町関係者。麻生氏の勝ち方次第では町村派の分裂もささやかれるだけに、森氏にとっては気が気ではない日が続きそうだ。

「自民のCM そのものだ」NHK報道に批判

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-09-11/2008091101_02_0.html
しんぶん赤旗 2008年9月11日
 NHKは十日、自民党総裁選の共同記者会見を総合テレビ・ラジオ・衛星放送で一時間以上生中継したほか、夜七時のニュースで五候補を出演させ、冒頭から四十分以上、インタビューしました。
 共産党本部にはNHKの報道ぶりへの批判が十数本かかってきました。ある男性は、「公共放送を使っての自民党CMそのものだ。国民が選ぶわけではない一政党の総裁選を、こんなに長時間放送しつづけるのはまったく不公正な報道だ。NHKに電話してもぜんぜんつながらない」と怒りをぶつけていました。

草野厚の批判

2008年9月14日? CS「NIPPONぶったぎり」
草野は「私は自民シンパである」と前置きしたうえで、
「最近のメディアは間違いなく与党よりに偏っている。NHKも例外ではない、いや、もっとひどい」「自民総裁選告示日の7時からのNHKニュースの内容は明らかに偏向していた」「民主は代表選挙をやらなくて正解だった。もし行えばメディアは「民主分裂」みたいな感じで報道していただろう」「自民と民主では、総裁選・代表選のメディアの報道スタンスが真逆。自民に対しては建設的な議論が行われてるとポジティブに報道するが、民主に対しては分裂だなどネガティブに報道するこれが現在のメディアの傾向だ」「メディアは民主に対して「対案を出せ」とかって言うが全くナンセンスだ。民主が対案を出してもいい案は全部自民がパクってるじゃないか。民主は政権奪取だけ考えればいい。メディアの煽りは無視すればいい。」「民主に「政権担当能力が無い」とメディアは言うが、実は優秀な官僚上がりの人材は民主から立候補しているケースが多い。」
草野厚は慶応大教授、メディア検証機構理事長)
本:テレビは政治を動かすか / 草野厚. -- NTT出版, 2006
本:テレビ報道の正しい見方 / 草野厚. PHP新書, 2000
2chの噂:
草野は、安倍内閣を批判して「地上波」から追放された、草野本人もそんな話をした。サンプロで検事役をやってた郵政選挙のころは体制側だったから我が世の春で出演多かったが、最近では地上波に出られない、郵政選挙のときにパージされた学者・ジャーナリストと同じ

党派別放映時間

(2008年9月14日サンデープロジェクトで例示)
自民党 259番組 41時間22分13秒
民主党 48番組 3時間(詳細不明)51分17秒

総裁選「宣伝」と隣合わせ

朝日新聞2008年9月15日 時時刻刻 朝刊2面
郵政選挙 教訓のメディア〜与野党のバランス配慮〜野党側「有権者は冷静」
自民党はメディアジャック(三浦博史選挙プランナー)「世論調査は携帯電話世代を無視、TV の影響大きく本当はもっと自民党に有利だ」
問われるメディアの能力(逢坂巌・立教大)「質問し表現し伝えるメディア側の能力が問われている」

森田実の大手メディアによる排除

http://www.news.janjan.jp/media/0707/0707249660/1.php
JANJAN 2007/07/25 「TVから消えた「ご意見番」 森田実氏」
森田実以前はフジテレビの朝の番組に毎日出演したが、小泉首相を批判して排除された
森田HPより「小泉前首相は、日本の戦後政治史上、最も無責任で軽薄な首相だった―これが私の見方である。小泉前首相は、安定した日本を壊すだけ壊し、日本を崩壊させたまま、政権から去った」
郵政解散での小泉批判:2005年8月に郵政解散、森田は翌朝フジテレビの番組で小泉氏は憲法41条(「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」)に違反であると述べ、小泉首相は国会に従わなくてはならないと述べる。コメントは総理官邸を怒らせたようで、それ以降大メディアから排除された。テレビ東京、フジテレビは表向き否定。また電通を批判して排除されたとも専門家から言われた。
本:小泉政治全面批判 森田実 日本評論社 2006

10・26衆院選強行!? 麻生自民党に落とし穴

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080923-01-0202.html
 読売ウイークリー 2008年9月23日

総裁選後、新政権へのご祝儀相場を見込んで自民党はただちに衆院解散・総選挙に打って出る算段だ。だが、リーマン・ショックで世界不況説もささやかれる中、いくつもの落とし穴が待ちかまえている。
 日本列島を縦断して舌戦を繰り広げた総裁選。告示当初こそテレビ各局のニュース、情報番組に5人の候補者がはしご出演し、テレビジャックした感があった。しかし、早々と「麻生圧勝」が大勢となったうえ、汚染米問題、米国発のリーマン・ショックも重なって、国民の関心は潮が引くように薄れた。テレビ局編成マンが指摘する。「総裁選関連の番組は視聴率が低く、ワイドショーなんか、(数字が悪いので)総裁選なんかとりあげなくていい、という感じでしたね」
 別の情報番組プロデューサーも「候補者たちが番組に出たら、視聴率が落ちて、逆に他局の数字が上がる現象が起きました」と打ち明ける

 3年前の「郵政選挙」。当時の小泉純一郎首相はマイクを握って「これは郵政民営化を問う選挙だ」と絶叫し、自民党を歴史的大勝に導いた。ところが、「今回の候補者たちは小泉さんと比べたらいかにも小粒。柳の下に2匹目のドジョウなんていませんよ」(前出の編成マン)。
 与党内では衆院選について、「10月3日解散、14日公示、26日投開票」というスケジュールが持ち上がっている。新首相の支持率が高いうちに衆院選を行えば有利に戦える、との判断からだが、国民にはその思惑が見え見えだ。
 むしろ、自民党は、行く手に待ちかまえる落とし穴に注意すべきではないのか。