zames_makiのブログ

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「君死に給うことなかれ」(1954東宝)原爆メロドラマ

=男女恋愛を戦争→原爆の傷(女のケロイド)が引き裂く
YouTubeで視聴部分可能(部分)35分/99分
https://www.youtube.com/watch?v=23SgCRF0EzQ
=sin pinにより2018/09/25 に公開
被爆者=藤森久美子(司葉子)と記者藤森亘(池辺良)の恋愛を戦争→原爆のケロイドが引き裂く、「純愛もの」は熱愛関係の男女を原爆症による死が突然引き裂く劇的な構成で異なる、ここでは「被爆による結婚回避」や「自殺」という現実を基礎に物語を構成し、自殺を乗り越え結婚するという明るい結末になっており、純愛物=巨大な悲劇、と異なる。
あらすじ(キネ旬

戦争末期の東京で、亘は母が入院している病院の看護婦久美子を愛していた。亘の親友小島は出征に先立って、妹の礼子を貰ってくれと頼んだ。然し母を失った亘は久美子一人を思いつめた。礼子の事を知った久美子は淋しく故郷広島へ去ったが、亘は後を追って結婚の約束を結んだ。その直後に亘は召集され、敗戦の混乱のうちに五年の歳月が流れた。久美子は広島の保育園で働いていた。原爆を受けて生きる希望を失った彼女は、園長に励まされて東京の病院へ治療に行き、そこで計らずも礼子に会った。礼子は近く亘と結婚する事になっていたが、彼女は久美子に亘と会うことをすすめた。然し久美子は諦めて広島へ帰ったが、亘は後を追った。久美子は保育園には居なかった。園長は亘の愛情の深さに打たれて久美子の居所を教えてやった。彼女は信州の療養所で働いていたが、恐ろしい傷を受けた体を思うと、愛するが故に亘の愛情を受入れることができなかった。亘の胸に抱かれて泣いた彼女は、その夜、湖に身を投じた。後を追った亘は彼女を救い上げ、久美子の心にも生きる希望が湧いて来た。