zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

「ヒロシマ発恒久平和論」スティーブン・リーパーさん

毎日新聞 2015年08月08日 東京夕刊
 最近、広島の若者の間で「平和アレルギー」が広まっているという。平和とは学校で原爆被爆者の話を聞いたり、鶴を折ったりすることを意味し、その意義が理解されていない。中には「平和は食えない」などと平和という言葉を嫌う風潮すらあると、広島平和文化センター前理事長のスティーブン・リーパーさん(67)は指摘する。

 そんな若者に平和とは何か、どんな社会を目指すべきか伝えたいと「ヒロシマ発 恒久平和論」を自費出版した。奪い合い、力で解決しようとする「戦争文化」を卒業し、持続可能な経済と他人への思いやりを基盤にした「平和文化」に転換する必要があると訴える。

 目標を実現するため、リーパーさんは広島県三次市でほぼ自給自足のコミュニティー「平和文化村」の建設に取り組み始めた。その理念も紹介した著書は、日本語と英語で書かれ全136ページ。本体価格1000円。問い合わせはピースプラットホームの森俊英事務局長(090・6979・2661)。