zames_makiのブログ

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引き裂かれた長崎〜人類最大のあやまち・原爆(1994)原爆ドキュメンタリー

1994年  製作:ドキュメンタリー工房 75分

あらすじ

1945年、原爆を投下した米軍は戦略爆撃調査団を広島と長崎に派遣し、原爆による建物や人体への影響(効果)をカラーフィルムで生々しく記録し、あわせて焼け跡で生きる人々の生活を記録した。その映像記録を米国より独自に入手したドキュメンタリー工房が、映像に記録された被爆者たちの証言を巧みに交えて、米軍が記録した映像の意味を解き明かし、原爆被害のすさまじさを訴える。
 広島編、長崎編、ともに長尺にもかかわらず、あきさせない構成は見事である。米戦略爆撃調査団のカラー映像は、10フィート運動で製作された「にんげんをかえせ」などでその一部が紹介されていたが、本作品では、広島、長崎ともに、街並みから建物の破壊のすさまじさ、人体や環境への影響までと、広範囲に及ぶ被爆の実相を第一級資料である貴重な映像で伝えている。
 広島編には、高橋昭博、深見 潔、沼田鈴子、吉川生美。長崎編には山田拓民、秋月辰一郎、片岡ツヨ、谷口稜曄、山口仙二たち被爆者が登場し、貴重な証言をしている。
  本作品は1994年に製作され、DVDで販売されている。スクリーンでの一般公開は本邦初となる。

ETV特集ヒロシマ 爆心地の原子力平和利用博覧会」2014年 74分 NHK広島

あらすじ

1956年、広島の原爆資料館で開催された「原子力平和利用博覧会」。11万人が訪れ、核エネルギーがもたらす明るい未来に歓声を上げた。被爆の記憶が生々しいこの時期、核廃絶を誓う「聖地」でなぜこのようなことが可能だったのか? 背景にあるのは日本の反核運動に危機感を持った米国が展開した情報文化外交だった。当時の史料により、米国による日本への「平和利用」への誘導手段が明らかになる。