zames_makiのブログ

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「近代日本の社会と絵画 戦争の表象」記念講演会

日時:2015年5月10日(日)
14:00〜15:30
講師:小沢節子(近現代史研究者)「予兆と現実、そして想起 — 戦争を描いた画家たち」
板橋区立美術館 1階講義室にて、申込不要、聴講無料、先着100名、

展覧会「近代日本の社会と絵画 戦争の表象」

会  期:2015年4月11日(土)〜6月7日(日)
開館時間:9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(5月4日(祝)は開館、5月7日(木)は休館)
観覧無料 
解説:第二次世界大戦中、日本の美術界では、出版や言論と同様に、発表する画題や表現方法に制限が加えられ、画家たちは自由な制作、発表活動が難しくなりました。そのような状勢の中にありながらも、新人画会を結成した麻生三郎や松本竣介をはじめ、戦争とは直接関係のない、自分たちの絵画を発表しようと奮闘した画家たちもいました。また、兵士として従軍した画家たちの中には、山本日子士良や古沢岩美のように、戦地となった中国の風景や仲間の兵士たちの姿をスケッチした者もいました。そして終戦後、従軍や外地での捕虜生活など、様々な形で戦争を体験した画家たちにより、改めて戦争をテーマにした作品が描かれました。本展は、当館のコレクションの中から、油彩画、デッサン、戦地のスケッチなどを紹介し、芸術家たちがどのように戦争と向き合い、表象したのかを作品や言葉、関連資料から考える展覧会です。
 また、今回は特別展示として戦後、職場美術協議会に関わり、中央美術研究所を創設した画家・杉本鷹の作品(寄託)もご紹介します。

参考:小沢節子

  • 「音楽・美術の戦争責任」矢沢寛, 小沢節子 陳述 ; アジアに対する日本の戦争責任を問う民衆法廷準備会 編 (シリーズ アジア民衆法廷ブックレット. 連続<小法廷>の記録1) 樹花舎, 1995.12.
  • 「原爆の図 : 描かれた<記憶>、語られた<絵画>」 小沢節子 .岩波書店, 2002.7.
  • アヴァンギャルドの戦争体験 : 松本竣介瀧口修造そして画学生たち 」 小沢節子 青木書店, 2004.7.