zames_makiのブログ

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地雷戦(1962)抗日映画

1962年 八一電影制片厂 制作 白黒/16mm/スタンダード/76分/日本語字幕スーパー 原題:地雷戦(The Warfare of Landmine) 言語:標準中国語
監督:唐英奇(タン・インチー)、徐達(シュィ・ダー)、呉健海(ウー・ヂエンハイ)脚本:柳其輝(リゥ・チーホィ)、屈鴻超(チュィ・ホンチャオ)、陳广生(チェン・グァンシェン)撮影:鄭治国(ヂェン・ヂーグォ)、柴森(チャイ・セン)美術:麦一(マイ・イー)録音:侯申康(ホウ・シェンカン)
出演:白大鈞(バイ・ダーヂュィン)、趙長瑞(ヂャオ・チャンルイ)、呉健海(ウー・ヂエンハイ)張杰(ヂャン・ヂエ)、張漢蔭(ヂャン・ハンイン)、魯在蘊(ルー・ザイユィン)田芝侠(ティェン・ヂーシア)、楊雅琴(ヤン・ヤーチン)、董元夫(ドン・ユェンフー)徐福昌(シュィ・フーチャン)、隋鴻祺(スイ・ホンチー)、林華亭(リン・ホァティン)牟長令(ムー・チャンリン)、王玉堯(ワン・ユィヤオ)

上映 現代中国映画上映会

2014年1月25日 シビック文京 18:55〜 600+1200円
会場:文京シビックホール(小ホール)(文京シビックセンター2階)

あらすじ 現代中国映画上映会HPより

抗日戦争時期(1937-1945)の山東省東部地域。この地に侵攻した日本軍は黄(ホァン)村を占領し陣地を築いた。隣の趙家庄(ヂャオヂアヂュァン)の村人たちは山に逃げ、村は空っぽになった。日本軍が重装備なのに対し、村人の武器は手刀だけ。普通なら勝ち目はなかった。しかし、この地に赴任した八路軍の雷(レイ)連長は村人に諭した。それぞれの村は団結し、武器を持って闘争を堅持すれば自分の村を守れる、そうすれば最後には敵を追い出せる、と。

近郷の村々は民兵防衛組織を結成し、日本軍の動向を探った。その動きを察知して先回りし、道に地雷を埋設するのだ。巧妙な偽装も忘れなかった。地雷は多くの日本軍を倒すことはできなかったが、攪乱させることはできた。敵がひるんだ隙に武器を奪い次の攻撃に使うのだ。それを繰り返せば次第に武器が整ってくる。

地雷にも爆薬にも限りがある。しかし、自分たちで地雷を作り、爆薬を調合すればその問題は解決される。民兵たちは自ら地雷の製作を始めた。さらに地雷の埋設方法にも工夫を凝らし、より効果的な方法を編み出した。

日本軍は地雷探査部隊を繰り出し次々に地雷を爆破してしまう。そんな日本軍にも民兵たちは臨機応変の遊撃戦法で対抗する。しかし、日本軍は麦を収穫中の村人たちを捕虜にし、行軍の先頭を歩かせ地雷を踏ませて強行突破しようとする。八路軍の支援を受けた民兵たちは、村人たちを取り戻し日本軍を撃破するため総攻撃に出るのだった…。


本作は、劇映画の形式をとりながら、広範な一般大衆に対し“地雷戦”のやり方を周知するために作られた一種の“教育映画”である。文化大革命中はごく一部の作品を除いて劇映画の上映が禁止されたが、その時期でも上映が可能だった数少ない作品の一つとして知られる。

毛沢東が唱えた“人民戦争”の概念を強く反映し、人民自らが武器を持ちゲリラ戦で敵と戦う方法を周知するために作られたいくつかの作品の一つで、一般の娯楽映画と違い巻頭に“教学片”という表記が見られる。本作では、地雷の設置方法などを細かく実演し、人民自らが武器を持って敵を打ち破る方法を教えている。