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誰も知らないインドネシアの強烈な怪奇(四方田犬彦)

連続講義「怪奇映画天国アジア」第2回「誰も知らないインドネシアの強烈な怪奇」
日時:2013年9月29日(日)
16:00-参考上映「真夜中を過ぎて」(82分)
17:30-講義
会場:映画美学校試写室(渋谷ユーロスペース下 KINOHAUS地下1階、東京都渋谷区円山町1-5)

映画研究者の四方田犬彦氏が、レアものの抜粋上映を交えつつ、バンコクジャカルタに長期滞在した成果を披露する連続講義。2回目は、インドネシアの現代ホラー映画に注目。2005年以降、矢継ぎ早に作品を発表しているコヤ・パガヨ監督の「女子高生ホラー」を参考上映。

東南アジアには怪奇映画が絶大な人気を博している国が存在する。とりわけタイ、インドネシアでは、それは映画産業の根幹を占めている。複雑な宗教的背景と豊かな民間伝承をもち、ハリウッドとJホラーの影響を受けて発展したこのジャンルからは、復讐の女幽霊、よみがえる死体、怨恨の双生児が、次々と現われてくる。太陽は熱く、料理は舌を焼くほどに辛く、そして映画は世界のどこにもまして恐ろしい。これがインドシナ半島の3原則だ。四方田犬彦(映画研究者)

■参考上映作品