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シンポジウム「土地とイデオロギー〜大岩川和正の現代イスラエル研究を起点として」

日時:2012年6月9日(土)
午後1:00-7:00(開場0:30)
会場:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 10階 1103教室(JR御茶ノ水駅3分)
参加費:無料
予約不要

第1部 趣旨説明 午後1:00-1:30

・挨拶/趣旨説明:長沢栄治(東京大学教授)・共催者の挨拶:長岡顯(明治大学教授)・大岩川氏の業績紹介:鈴木啓之東京大学・院)

第2部 イスラエル研究のあり方はどうあるべきか 1:30-3:10

板垣雄三東京大学名誉教授)「イスラエル研究のあり方を問う ─大岩川和正さんの立脚点をヒントに」
・児玉昇(龍谷大学名誉教授)「イスラエル研究の方向舵を求めて ─大岩川和正さんの語っていること」・質疑応答

第3部 若手による研究発表 3:25-5:10

・飛奈裕美(日本学術振興会特別研究員PD)「1967年以降のイスラエルによるエルサレムの都市開発」
・吉年誠(一橋大学・助手)「「イデオロギーとしての入植村」の現在 ―土地制度をめぐる議論から―」
・役重善洋(京都大学・院)「矢内原忠雄シオニズム論と入植イデオロギー
・池田有日子(京都大学研究員、関西大学など非常勤講師) 「イスラエル建国とアメリカ」
・今野泰三(大阪市立大学・院)「「入植村」から「郊外」へ ─ポスト・シオニズム期における新たなシオニスト同盟の形成―」・質疑応答

第4部 全体討論 5:25-7:00

・総合コメント:早尾貴紀東京経済大学専任講師)・総合コメント:臼杵陽(日本女子大学教授)・全体討論/質疑応答・閉会の挨拶:長沢栄治(東京大学教授)
主催:イスラーム地域研究東京大学拠点(TIAS)共催:明治大学文学部地理学専攻、京都大学地域研究統合情報センター(CIAS)地域研究方法論プロジェクト(「地域研究における情報資源の共有化とネットワーク形成による分野融合型方法論の構築」)

【シンポジウムの趣旨】

大岩川和正(おおいわかわ かずまさ)氏は、1959年から48歳で逝去する1981年まで、イスラエル入植村に数度にわたって長期滞在し、調査を行った。だが、大岩川氏の問題意識はユダヤ人入植村内部の社会経済構造に留まらなかった。大岩川氏は、イスラエルパレスチナを単一の地域として捉える視点を提示し、現代イスラエル独自の「ネーション」が、パレスチナ地域でいかに歴史的に形成されてきたかを実証的に明らかにしようとした。入植村のイデオロギー的意義への関心は、現代イスラエルの再生産体系や「土地」と「血」を基盤とする民族意識の発展過程を明らかにするためのものであった。