NFCよみがえる大映映画 4/13(金)

雷雨 （80分・35mm・白黒）

'46（大映東京）（監）田中重雄（脚）岡田豊（撮）青島順一郎（美）下河原友雄（音）鈴木哲夫（出）若原雅夫、小柴幹治、折原啓子、鈴木美智子、吉川英蘭、丸山修、花布辰男、須藤恒子、三井尚子
満州から終戦後の東京に帰って来た元技師の山上（若原）は、恋人の光子（折原）がすでに人妻となっていることを知る。山上の生存を知った光子は動揺し、夫（小柴）にすべてを打ち明ける・・・。山上が世話になる露天商の妹・初江を、鈴木美智子が好演。
4/13(金) 1:00pm 5/1(火) 7:00pm

修道院の花嫁 （76分・35mm・白黒）

'46（大映東京）（監）田口哲（原）山本周五郎（脚）笠原良三（撮）山崎安一郎（美）仲美喜雄（音）齋藤一郎（出）宇佐美淳、加原武門、北龍二、花布辰男、上代勇吉、若原雅夫、小林桂樹、白川博、山田春夫、宮崎準之助、奈良光枝
復員した雄吉（宇佐美）は、北海道の実家の牧場を再生させるべく、東京の友人たちを酪農事業に誘おうと考える。しかし、久しぶりに再会した彼らは皆それぞれの事情を抱えていた。敗戦後の東京の街並みや人々の暮らしぶりが丁寧に描かれる。雄吉の恋人には、千葉泰樹『或る夜の接吻』（1946年）で女優デビューを果たした歌手の奈良光枝。
4/13(金) 4:00pm 5/2(水) 7:00pm

花咲く家族 （81分・35mm・白黒）

'47（大映東京）（監）千葉泰樹（脚）棚田吾郎（撮）峰重義（美）郄橋康一（音）齊藤一郎（出）若原雅夫、折原啓子、小林桂樹、三條美紀、瀧花久子、千明明子、吉川公一郎、橘喜久子、植村謙二郎、相馬千惠子
大映時代の千葉泰樹の秀作。未亡人の篤子（瀧花）は長男徹也（若原）の新妻多枝子（折原）と折り合えない。次男謙治（小林）には自分の意に沿う結婚をしてもらおうと、かつて徹也の嫁にと望んでいた親戚の恵子（相馬）を呼び寄せるが・・・。母親が子供たちの自由意志による結婚を最後には認めるという、この時期の作品によく見られるストーリーだが、その語り口は極めて洗練されている。
4/13(金) 7:00pm 4/21(土) 5:00pm 4/26(木) 4:00pm