zames_makiのブログ

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Uボート撃滅(1942)日本向けプロパガンダ

原題:THE NAVY COMES THROUGH ビデオ題:Uボート攻撃命令! 製作:1942年、アメリカ 映画 82分 アメリカ 配給:セントラル 日本初公開:1951/06/(占領下)
監督:A・エドワード・サザーランド  原作:ボーデン・チェイスサタデーイブニングポスト連載記事) 脚本:ロイ・チャンスラー、イーニアス・マッケンジー

出演:ジョージ・マーフィ(海軍2等兵)士官より事故で降格、恋人と兄と船で一緒、戦闘で才覚示し、事故でのミスを回復。
パット・オブライエン(砲艦の上官)主人公の恋人の兄、対立者、戦闘で見直す
ジェーン・ワイアット(恋人・看護婦)砲艦に同乗、主人公に救われる
アメリカ占領下1951年で日本人に向け公開されたプロパガンダ映画、本来は1942年製作のアメリカ人向け対独戦プロパガンダだが、アメリカ政府はアメリカの強さ、正義の点で日本人への教育むくと判断し公開した。
内容:事故で降格された海軍中尉が、輸送船護衛の砲艦(商船改造の老朽船)に乗船、上官との仲たがいを越え、立派な海軍精神を発揮し見事護衛の任務を果たす。暗号を解読、Uボート補給艦を拿捕(=この主題はU-500?で近年再映画化)し自爆装置を仕掛けた魚雷をUボートに配給し爆破、Uボートとの戦闘、ドイツ
出身者は当初ナチ扱いされるが見直され多国籍間の団結が謳われる。恋人看護婦を助けロマンスと名誉を同時に回復する主人公、ハリウッド的勝利のみの景気のよい戦争。

描かれる主題:多国籍多様な出身で構成されるアメリカ軍/自分の出身地方を守るため戦うという庶民の戦争への肯定的意志/ドイツの諜報活動/軍隊内の対立とそれを越え最終的に示される海軍士官の勇敢さ・正しさ/男女のロマンチックな恋愛/トリック的な映画的面白みによる作戦/軍人の審問/戦う意志