眞晝の円舞曲（1949）貴族の没落

＝「安城家の舞踏会」と同じ題材で、テーマとしては特権階級の没辛くを描き平等主義をとく、民主主義教育映画だが、ここではメッセージ性はなく、単純に貧乏貴族の哀れさとそれをめぐる金の亡者のドタバタを娯楽的に見せているのみ。
'49（松竹大船）（監）吉村公三郎（脚）新藤兼人（撮）生方敏夫（美）浜田辰雄（音）吉沢博（出）田中絹代、若原雅夫、滝沢修、井川邦子、佐田啓二、逭山杉作、東山千栄子、千田是也、東野英治郎、村瀬幸子（109分・35mm・白黒）
…高台の洋館の女主人（田中）の危篤の知らせに集まった縁者たちは、奇跡的に意識の戻った彼女から宝箱の存在を伝えられる。しかし、そこに保管されていたものとは…。物欲に駆られる人間の醜さを辛辣に描くとともに、新旧の世代交代の可能性が暗示される。

上映　ＮＦＣ

4/8(金) 1:00pm 4/24(日) 5:00pm