zames_makiのブログ

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大藤信郎の戦争アニメ(1933〜43)

蛙三勇士(1933)大藤信郎(7分)爆弾三勇士

(7分・24fps・35mm・無声版・調色) ’33(千代紙映画社)(画)大藤信郎

沼の大將(1933)大藤信郎(9分)爆弾三勇士

(9分・20fps・35mm・無声版・白黒) ’33(千代紙映画社)(画)大藤信郎

空の荒鷲(1938)大藤信郎(8分)

(8分・35mm・白黒) ’38(千代紙映画社)(画)大藤信郎

マレー沖海戰(1943)大藤信郎(27分)「桃太郎の海鷲」姉妹編

(27分・35mm・白黒) ’43(横浜シネマ商会)(監)大藤信郎

ほか同時上映

春の唄 (3分・16fps・35mm・無声・染色) ’31(千代紙映画社)(画)大藤信郎
心の力 (12分・24fps・35mm・無声・白黒) ’31(文部省)(画)大藤信郎
天狗退治 (10分・24fps・35mm・無声版・白黒) ’34(千代紙映画社)(画)大藤信郎
西遊記 (10分・24fps・35mm・無声・白黒) ’34(千代紙映画社)(監)大藤信郎、政岡憲三
ちんころ平平(へいべい) 玉手箱 (8分・35mm・白黒) ’36(千代紙映画社)(画)大藤信郎
色彩漫画の出來る迄 (5分・35mm・カラー) ’37(監)荻野茂二
蜘蛛の絲 (10分・35mm・白黒) ’46(三幸スタジオ)(監)(画)大藤信郎(原)芥川竜之介
雪の夜の夢 (9分・35mm・白黒) ’47(千代紙映画社)(監)(画)大藤信郎
熊に喰われぬ男 (9分・35mm・白黒) ’48(三幸映画社)(監)オーフジ・ノブロー (画)仁間七呂
上海事変の「爆弾三勇士」にヒントを得た『蛙三勇士』とその姉妹篇『沼の大將』は、大藤にとって初の本格的な(フィルム式)トーキー作品となった(上映プリントは無声版)。また1937年の『カツラ姫』ではコダクロームによるカラーの試作も行っている。本プログラムでは、『カツラ姫』製作中の大藤の仕事場をアマチュア映画の草分け・荻野茂二が取材した『色彩漫画の出來る迄』を参考上映する。政岡憲三との共同による『西遊記』は長らく行方不明とされていたが、近年フィルムの一部が発掘された。
…『空の荒鷲』では、団子兵衛とならぶキャラクターの“ちんころ平平”も一転、戦闘機のパイロットに変貌するなど、大藤作品にも時局の変化が反映されるようになる。『マレー沖海戰』は、ハワイ真珠湾攻撃を描いた『桃太郎の海鷲』と一対の作品として企画されたもので、大藤は本作以降、本格的に影絵の技法に取り組むことになる。芥川龍之介の原作を映画化した戦後の第一作『蜘蛛の絲』は第1回ウルグアイ映画祭で入賞。

上映 NFC

9/5(日) 2:00pmと 5:00pm