女醫の記録（1941）清水宏

（95分・35mm・白黒）
’41（松竹大船）夏木女医（監）清水宏（脚）津路嘉郎（撮）森田俊保（美）本木勇（音）淺井擧曄（出）森川まさみ、佐分利信、文谷千代子、高松榮子、久保田勝巳、出雲八惠子、武田秀郎、倉田勇助、京谷千恵子
無医村へ巡回診療に訪れた夏木女医が、偏見や迷信に惑わされる村民たちに根気強く働きかけ、村の生活に融けこんでゆく。無医村撲滅を主張する啓蒙映画だが、女医と村人たちとの交流が丁寧に描かれ、清水らしい詩情とユーモアにあふれている。

＝田中の女医は上品に欠けリアルさがない。心理的出来事より、無医村でまじない師にたよる社会的問題性の方が目立つ。村民は習慣から室内を汚くし、家の周囲に木をめぐらし風通しが悪く、医師は金がかかると拒否し、まじない師にたよる。村の先生（佐分利信）は優しいが真実味に欠ける。
　心情より衛生観念の遅れた村の社会的問題の方が目立つ駄作。

10/22(木) 4:00pm 11/3(火) 5:00pm 11/11(水) 1:00pm