山中貞雄リメイク作品
江戸遊民伝(104分・35mm・白黒)
『河内山宗俊』のリメイク(松竹グランドスコープ)。「鳴滝組」最年少のメンバーで、公私にわたり深く山中の影響を受けたと言われる萩原遼が監督にあたった。前作の河原崎長十郎と中村翫右衛門にかわり近衛十四郎と宇野重吉が、河内山宗俊と金子市之丞をそれぞれ演じている。
’59(松竹京都)(監)萩原遼(脚)三村伸太郎、山中貞雄(撮)服部幹夫(美)水谷浩(音)米山正夫(出)近衛十四郎、宇野重吉、松本錦四郎、青山京子、沢村国太郎、瑳峨三智子、山茶花究、藤間紫、永田光男
戦国群盗傳(1959年)(115分・35mm・カラー)
『戦國群盗傳』(1937年)のリメイク(東宝スコープ)。アメリカ製西部劇とも比較された前作で助監督を務め「特に馬の出るモブ・シーンの経験が生かされて、『七人の侍』や『蜘蛛巣城』になる」と語った黒澤明が潤色にあたり、作品のダイナミックな要素が一層強調されている。
’59(東宝)(監)杉江敏男(原)三好十郎(脚)山中貞雄(潤色)黒沢明(撮)鈴木斌(美)北猛夫(音)団伊玖磨(出)三船敏郎、鶴田浩二、司葉子、上原美佐、志村喬、千秋実、平田昭彦、河津清三郎