zames_makiのブログ

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お星さまのレール(1993)アニメ

76分 日本 配給:協同組合全国映画センター 初公開年月 1993/07/10
監督:平田敏夫 演出:滑川悟 プロデューサー:犬塚聡・堀有三
原作:小林千登勢 脚本: 浦畑達彦、朝倉秀雄
声の出演: 鷹森淑乃田中秀幸潘恵子坂本千夏
【原作の書評】(朝日新聞
終戦の翌昭和21年8月、小林さん一家は仲間の日本人79人と一緒に北朝鮮平壌を脱出、朝鮮半島を南北に分断している38度線を目指した。「お星さまのレール」は、まだ平和だった朝鮮での想い出からはじまり、日本への引き揚げまでを描いたものだ。(中略)子どもの目を通した戦争の姿が、淡々と描かれている。


【解説】
・女優小林千登勢さんの実体験を描いた、同名の児童文学(金の星社刊)が原作。
・物語は、1940年から46年まで、朝鮮半島を舞台に、主人公チコの目を通して、植民地時代から敗戦、そして進駐軍監視下の生活から日本への引揚げの体験を綴ったもの。
・映画は、朝鮮半島での戦争を、明るく元気な少女チコの目に映った疑問や悲しみとして描くことで、植民地支配の矛盾と、海外での戦争体験を 訴えかける作品。
・協同組合全国映画センターが第一回作品としてテレビ東京と共同で製作した。

【物語】
1940年、朝鮮の北、新義州。主人公チコは5才。お父さん、優しいお母さん、お世話をしてれる朝鮮人のお花ちゃん。そして妹のミコ。チコはあたたかい愛に包まれ、すくすくと育っていました。やがて、主人公の入学式を前に、ランドセルを買ってもらうことになりました。真っ赤なランドセルで学校に行くのを楽しみにしていたのに、包みから出てきたのは国防色のランドセル……。「今、日本は戦争をしているんだ、ぜいたくはいけない……。」泣きじゃくるチコに優しく言い聞かせるお父さん。初めてチコの周りで起きた“戦争”でした。それから、父の出征、妹ミコの死、家を離れていくお花ちゃん。日増しに激しくなる戦争と、日本の朝鮮支配の暗い影。やがて、1945年、戦争は日本の敗戦で終わりました。そして、チコ一家は朝鮮から日本への引揚げの逃避行が始まります……。