zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

映画「遺産」(1985?)朝鮮映画

製作:DPRK北朝鮮)朝鮮映画 監督:? 脚本:? 製作年:1985?
解説:
 朝鮮映画『遺産』はキムイルソン主席といっしょに活動した老革命家たちが、新しい世代を育てるために身を投じた実話にもとづいています。
 映画の後半には、キムジョンイル総書記が人民のためにどのように生き活動しているかについてキムイルソン主席が老革命家に語った肉声が流れます。
 オ ベクリョン、チェ ヒョン、リム チュンチュの3名の革命家は主席の革命伝統を継承し新しい世代に伝えるために自らの全生涯と全存在、生命をも投じることを喜びとし、それ以上の幸せがないとの信念で生き抜きました。

 『遺産』は何がわたしたちにとっての財産なのか、新しい世代に何を残せばよいのかを教えてくれます。真の革命家が歩んだ道のりと人間らしい生き様、志が新しい世代に継承すべきものだということを、この映画は描いています。 

登場人物:呉白竜 オベクリョン(1914-1984 享年70歳)主席の片腕として抗日武装闘争をたたかう
崔賢 チェヒョン(1907-1982 享年75歳)抗日武装闘争を主席の隊伍に参加して共にたたかう
林春秋 リムチュンチュ(1912-1988 享年76歳)朝鮮労働党の政治局員として活動し国家副主席になった

物語:主人公のオ ベクリョンは日本帝国主義によって両親を殺された2人の子どもを引き取り、自分の子どもとして育てます。後に2人は兵士となり、兄はオ ベクリョンの連隊に所属し、弟は海軍の下級司令官になります。
 オ ベクリョンの連隊に所属した息子は文才があり党から宣伝活動の任務を受けていました。彼は映画『赤い花』の解説を作成するよう直属の上官に命じられます。一方で、父親からリム チュンチュ同志がキムジョンイル総書記についての書籍を執筆するので手伝うように指示されます。彼は上官から『赤い花』の解説を書くように命令されているといってオ ベクリョンの申し入れを拒否します。息子は上部の命令に無条件に従うことが軍の規律になっていると弁明しますが、オ ベクリョンは、お前のような者は人民軍にいる必要はないと言って息子を人民軍から追放します。
 オ ベクリョンの息子は人民軍を追放された後、地方の工場で働き結婚していました。オ ベクリョンはある日、自分の息子が毎晩山奥にこもって朝まで過ごしてサボっているらしく、それを懲らしめるべきだと職場の人たちから問題にされていることを知ります。そして一人で夜中に山奥まで息子を訪ねていきます。
 息子は山奥の採石場建設予定地にいました。息子は砕石場をつくるように隊長から指示された場所が、キムジョンイル総書記の革命事跡地であることを発見し、党中央に進言書を送り返答が来るまで革命事跡地を守るために夜を徹して防衛していたとがわかりました。

 息子が結婚した相手の女性は誠実なよい人でした。しかし、彼女の親はかつて反動分子として処刑されていたという報告がオ ベクリョンに伝わります。彼女は自分の親が反動分子として処刑されていたことを初めて知ると、自分のことで夫や夫の家族に迷惑をかけてはいけないと、自ら離婚することを選びました。
 オ ベクリョンは、真相を確かめるために、彼女の親が処刑された山奥の村まで直接訪ねていき、彼女の家族にかけられた裏切り者としての嫌疑を晴らしました。

 オ ベクリョンは、次男が自分を心配して休暇をとり帰省してきても、個人的には息子に会いたいと思いが強いけれど、司令官が持ち場を離れてはならないと厳しく諭して追い返します。
 オ ベクリョンの厳しく情熱的な活動により、彼の息子たちは革命家に成長します。

 オ ベクリョンが総責任者として指揮していた建設現場に仕事をまじめにしない不良集団がいました。オ ベクリョンは不良集団に会いに行き、彼らと寝食をともにして働きます。高齢にもかかわらず彼らと一緒に泊まり、同じものを食べて生活し、よく働くように信じて励ますオ ベクリョンの姿に感動し、不良集団のリーダーがまず態度を改め熱心に仕事をするようになり、次第にみなまじめに働くようになりました。

 リム チュンチュが心臓病と胆石症で入院している病院をオ ベクリョンが訪ね、主治医に向かって、彼は自分の病気の治療のために何もせぬまま生きたいとは願わないし、それでは生きる力がわいてこない人間だ、彼に執筆をさせなさい、それこそが彼の最高の望みだと言って病院から連れ帰ります。リム チュンチュは執筆をはじめると次第に病状が改善し、ついに原稿を書き上げました。

朝鮮映画「遺産」上映会

日時:2009年2月21日 18:00〜21:00
場所:豊島区民センター音楽室
参加費:1000円
主催:朝鮮映画を観る会
http://www.geocities.jp/movie_of_dprk/