zames_makiのブログ

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太陽の男たち(1971)THE DUPES

105分 シリア 初公開年月 1985/09/ (劇場公開(「太陽の男たち」上映会)
監督:タウフィーク・サーレフ 原作:ガッサン・カナファーニ「太陽の男たち」
脚本:タウフィーク・サーレフ 撮影:パハジャト・ハイダル 音楽:サルヒー・アルワーディ
出演:
モハマンド・ベイル・ヘルワーニー(アブー・カイース) 、バッサーム・ルトウフィ・アブー・ガザーラ(アスアド) 、サラーハ・ハルキー(マルワーン) 、サナーア・デブシー(アブー・ハイズラーン)
...'72年に人間の真の自由を唱え暗殺されたガッサン・カナファーニの同名原作を基に、祖国を追われた三人の男のクウェートへの密入国の旅を描いた社会派ドラマ。
(ストーリー)クウェートへ行けば大金が稼げると言われ、中年男のアブー・カイース(モハマンド・ベイル・ヘルワーニー)はその気になる。彼は、抵抗運動で逮捕されたことがありヨルダンにいては危険な青年アスアド(バッサーム・ルトウフィ・アブー・ガザーラ)や、父親が家族を捨てて金持ちの娘と再婚したため残った家族の面倒を見なければならない少年マルワーン(サラーハ・ハルキー)らと共に、イラク経由でクウェートに行こうとした。三人の密入国を請け負ったのは、カイースと同郷の、給水車の運転手アブー・ハイズラーン(サナーア・デブシー)で、ハイズラーンの給水車が空車でクウェートに帰るのに便乗させてもらう。国境の検問所では焼けるように熱くなったタンクの中に隠れることになり、最初のヨルダン−イラク間は何とか通過した。次のイラククウェート間では、入国管理官がハイズラーンをからかううちに時間がたって、中の三人は蒸し焼き状態で死んでしまう。ハイズラーンは死体を砂漠のゴミ捨て場に捨てて逃げ去るのだった。


◇現代アラブ小説全集7. 河出書房新社, 1988
収録:太陽の男たち、悲しいオレンジの実る土地・路傍の菓子パン・盗まれたシャツ・彼岸へ・戦闘の時・ハイファに戻って、