zames_makiのブログ

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ガザ攻撃に抗議する緊急集会

戦争反対―占領終結―ガザ攻撃に抗議する
イスラエルによるガザ攻撃が世界を驚かせ、震撼させています。おびただしい命が奪われ、暮らしが破壊されています。世界の平和団体が抗議の声をあげ、日本でも数々のアピールが出されています。下記の緊急集会を開催します。日時:1月18日(日)午後2時〜5時(開場1時30分)
会場:ラパスホール(東京労働会館ホール)http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/gyojimap_rapasuhoru.htm(JR大塚駅南口徒歩7分
参加費:500円
映画:「レインボー」監督:アブドゥッサラーム・シャハダ (2004/パレスチナ
カーヌーン演奏:ヤスミン植月千春さん
講演:「私たちに何ができるか」 岡真理 (現代アラブ文学。京都大学准教授)
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/staff/223_oka_m_0_j.html
主催:平和力フォーラム
→集会の様子はレーバーネットに記事:http://www.labornetjp.org/news/2009/0118hokoku


岡真理:エドワード・サイートが「オリエンタリズム」と命名した、世界を「西洋」と「西洋」ならざる世界に二分し、両者のあいだには本質的かつ絶対的差異(世界差)があるとするような思想を批判し、こうした「世界差」が例えば第一世界における第三世界の女性をめぐるフェミニズムの言説や、文学作品における第三世界表象、そして第三世界の文学作品の読みという具体的実践においていかに生産・再生産さら、いかなる政治的効果を発揮しているか、そうした認識や実践が植民地主義の歴史とどのように関係しているかについて分析、考察する。また、パレスチナ問題について、ガッサーン・カナファーニーをはじめとするパレスチナの作家の思想をプリーモ・レーヴィなど西洋の作家たちの思想に接続することで、「難民」を近代の思想問題として捉え直すことで、「パレスチナ」を普遍的な思想的課題として考究する。
パレスチナで起きていることを私たちは知らないわけではない。知ろうと思えばいくらでも知ることができる。世界の無関心がパレスチナ人に対する殺戮を可能にしているのだ」
という言葉は、単にパレスチナ人が殺されるのを世界が放置しているというだけでなく、このような歴史的文脈において、より根源的に解されねばならないだろう。他者の命に対する私たちの無関心こそが殺人者たちにシニシズムを備給し、彼らが他者を殺すことを正当化し続けるものとして機能しているのである。/だとすれば、パレスチナ人が人間の尊厳を否定され、日々殺されゆくことの『あってはならなさ』を描くとは、このシニシズムに抗して、世界に抗して、人間一個の命の大切さを語ることにほかならない。」(岡真理『アラブ、祈りとしての文学』より)

<岡真理さんの講演ビデオ>
2009年1月19日「ガザ〜この現実一方的な破壊と殺戮の中で映像とトークの夕べ」(会場:伊藤塾・大阪梅田校)
岡真理さんの講演
1:http://jp.youtube.com/watch?v=M7uaAnDEYYw
2:http://jp.youtube.com/watch?v=MYF65zNz-UA
3:http://jp.youtube.com/watch?v=lGjQlEgFLdE
4:http://jp.youtube.com/watch?v=l2wW4hcapyQ
5:http://jp.youtube.com/watch?v=CICI1XMm8J8
6:http://jp.youtube.com/watch?v=5EL6grhOJ4g
7:http://jp.youtube.com/watch?v=UCA1Nog77bQ
音声のみ"http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/mp3/OKAMari20090119Mono32kbps.mp3"(62分)
参考:西谷文和さんのガザからの動画報告 http://jp.youtube.com/watch?v=4QLEurryD5w

岡真理教授の訴え=沈黙する日本人はイスラエルの共犯だ(毎日新聞 2009年3月20日 地方版)

以下は岡真理教授(アラブ文学研究、京大で思想としてのパレスチナ」ゼミを主催)の厳しい日本人への告発だ。岡教授はパレスチナ問題はあなたの問題であり、日本人の問題だと言っている。その上で日本人がアメリカの不公正に対し沈黙を守り、それを見逃すのは共犯になることだと言っている。これはパレスチナ問題が長年国際社会の注目を集め、各国が関わってきた事を考えればまったくその通りだ。

パレスチナ:現状を知り、何をするべきか 岡・京都大准教授が京都橘高で授業/京都
 ◇歴史的背景など
 同じ人間としてパレスチナ人の現状を知ることから始めてほしい−−。パレスチナ問題に詳しい岡真理・京都大准教授が伏見区の京都橘高で13日、パレスチナ自治区ガザの悲惨な現状や歴史的背景について語った。「コミュニケーションスキル」の授業の一環で、2年生22人に加えて卒業生や教員らも参加し「今私たちは何をするべきか」を考えた。

 岡准教授はまず「ユダヤ人は迫害されてきたと言われるが、ヨーロッパでの話。アラブ世界ではさまざまな宗教の人が共存し、全く異なるユダヤ人の歴史があった」と解説。「約60年前の民族浄化から今日のガザ地区完全封鎖に至るまで、無視し続けてきたのは誰なのか。同じ地球市民として何をしなければならないのか考えて」と訴えた。

 その後、生徒らはグループになって議論。「国同士では難しいことでも、草の根なら利害に関係なく援助できる」「イスラエル人が変わらなければガザの状況は変わらない。イスラエルにこそ現状を伝えるべきだ」などと意見を交わした。

 辻あずささん(17)は「日本人も日米同盟でパレスチナ人の弾圧に加担していると知ってショックだった。まずはパレスチナのことをもっと勉強したい」、望月大輝さん(17)は「パレスチナの現状を知らない人は多いはず。まずは伝える活動からはじめたい」と話した。【谷田朋美】


下記は上記集会での岡真理さんのお話に関係した映画、雑誌記事、小説、本など