zames_makiのブログ

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若き日のリンカン(1939)YOUNG MR. LINCOLN

リバイバル時題名:若き日のリンカーン
=1951年、土井たか子がこの映画を見て政治的な意識にめざめたと語っている。「あの頃たくさんアメリカの映画をやっていた、ヘンリー・フォンダが好きで見に行って、映画館を出た時には人が変わっていた」(2008年5月11日、テレビ朝日サンデープロジェクトの座談会での発言)土井は1928年生まれ、23歳のとき。1969年に国会議員に立候補(社会党からの勧誘による)
→DVD発売200年 \3800(IVC)


100分 アメリカ 日本での初公開年月 1951/01/ リバイバル公開年月1996/3
監督:ジョン・フォード 製作総指揮:ダリル・F・ザナック 音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ヘンリー・フォンダ アリス・ブラディ マージョリー・ウィーヴァー ドナルド・ミーク
イリノイの田舎で家業の雑貨店を営みながら苦学して弁護士となったリンカーンの青春時代を描く。まだ初々しいフォンダがまさに適役だ。故なき罪に問われた恋人(A・ブラディ)の父の弁護が彼の初めての大仕事となり、大いに熱弁を揮って一家を救うのが、物語の後半の核である。少年期の悪戯や、弁護士事務所を開いたはいいがずっと閑古鳥が鳴いて、舞い込むのは牧童の喧嘩騒ぎぐらい--といった描写に、フォード独特のとぼけたタッチが出ていて印象深い。オクテの未来の大統領氏の恋愛もまた楽しく、みずみずしく語られていた。
イリノイ州ニュー・セレムでささやかな雑貨屋を営んでいたエイブラハム・リンカンは、人々にすすめられて州議会選挙に立候補したが、愛し合っていたアン・ルトレッジに先立たれた後、彼女の生前の期待に応えるため、法律家として立つ決心をかためた。彼はスプリング・フィルドに出て、友人のジョン・スチュアートと法律事務所を開いたが、彼の機智とユーモアに富んだ弁護士振りは次第に人の注目をひいた。独立祭の夜、警吏のスクラブ・ホワイト殺害事件が起こり、犯人として寡夫アバゲイル・クレイの息子、マットとアダムが逮捕された。激昂した群衆は兄弟をリンチにかけようとしたが、リンカンの沈着冷静な説得によって、騒ぎはしずまった。リンカンがクレイ一家に深い愛情を注いでいるうち、事件の公判が始まった。目撃者キャスの証言で兄弟の有罪は決定的になったが、最後に立ち上がったリンカンは、抜きさしならぬ反証と推理でキャスこそ真犯人であることを指摘し、クレイ一家を救ったのだった。