zames_makiのブログ

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私の選ぶ2013年の重大ニュース

2013年は本当に酷い年だった、自分の生活に恐怖や危険を感じ、自分の国の将来へ決定的な暗い見通しが現れた年だった。

今年を表す一字:「右」

マスコミが伝えるそれは馬鹿げたオリンピック人気で「輪」だが、歴史的・客観的に見て今年は間違いなく右傾化の「右」であろう。右翼安倍首相と彼の友人の政府の右翼人たちの本領発揮ぶりとそれを厳しく批判しない(=漠然とそれでよいと認める)大多数の国民の存在の右傾化である。こんな国にいたくないが国外脱出はできない。

私が選ぶ日本にとっての今年の重大ニュース頭10

:軍事力による他国への覇権(=国際社会での地位向上)を求めるのが軍国主義、安倍の言っている「積極的平和主義」は実際には軍国主義であろう。それに対し一般市民からは厳しい反対が出ない事が酷い。マスコミには読売・産経などむしろ賛成賞賛する勢力が完全に固定化した事は言うまでもない。

  • 2位:無意味な金融緩和策の継続と格差を増大させる新自由主義経済政策の強化

:右翼安倍政権はなぜか新自由主義と相性がいい。金融緩和(実際には赤字国債の大量発行の持続)は持続不可能であり日本人の幸福にとって無意味だ、一時的な経済成長が強調されるが、それが行き詰まった時(必ずそうなるのだが)の傷はますます深くなる。税制や経済政策は大企業しか優遇せず、一般国民は正社員につけず貧困化への道を歩んでいる。景気がいいのは大企業という法人であって国民ではない。小泉政権での「統計上の景気はいいが国民所得は上がらない」が繰り返されている。

  • 3位:台風・竜巻・大雨など自然の脅威

:関東地方の個々の住宅は竜巻により破壊される危険を常に抱えている。大雨や台風はその甚大さ程度の上限の予想がつかないようになった。そして過度に暑い夏や春や秋のない異常な気象は当たり前になった。気候の急激な変化ははっきりしており、それにより農作物や漁業へのダメージが出ている。そしてフィリピンを襲ったような超巨大台風の脅威が加わった。

:現在も中国では鳥インフルエンザで死者が出ており、理論的には鳥インフルエンザによる大規模感染と大量の死者がいつ出ても不思議ではない。しかし日本社会ではマスコミを含め忘れてしまったようだ。

  • 5位:中国との尖閣諸島を巡る対立の激化と右翼安倍首相によるその促進

:中国公船による尖閣周辺領海侵犯の常態化、中国軍艦の自衛隊へのミサイルレーザー照射事件、中国軍艦とアメリカ軍艦との近接事件、そして中国による日本領土上への防空識別圏設定など、日中間でいつ偶然による戦争が始まってもおかしくない。更にそれをあおる右翼安倍首相による靖国参拝と深刻さは極まっている。深刻なのは自国にとってなんの利益もない安倍の靖国参拝を批判する日本人がほとんどいない事だ。安倍は右翼ナショナリストだから「一歩たりとも譲歩しない」というそれに対し中国は「半歩たりとも譲歩しない」という。日本の首相には交渉と譲歩が必要だ。安倍が右翼でなければ中国との摩擦回避は既に行われていたとなぜ人々は考えないのだろう。

  • 6位:「Proof of Heaven」のテレビでの放映=死後の世界の証明

臨死体験=死後の世界について科学的に言及した本「Proof of Heaven」のテレビでの放映。ヒッグス粒子の存在より死後の世界の存在の可能性の研究の方が人間にとって はるかに重要である。科学がこの世界の全てを解明していないは携わればすぐにわかる事だ。今の科学が扱えないからそれが存在しないとは言えないのは、科学・哲学的に当たり前の事だ。

  • 7位:愛国エンタメの嚆矢「風立ちぬ」の大ヒットと批判の不在

歴史修正主義的視点で日本の過去を描く小説や映画を「愛国エンタメ」という(朝日新聞記事による)。映画「風立ちぬ」は宮崎監督の会見などでの表明とは裏腹にその内容は暗黙の戦争肯定で「愛国エンタメ」だった。これを公式の場で批判する大手メディアがなかった事は映画批評の不在をよく示している。キネ旬や多くの雑誌で書かれている記事は映画紹介(=常に賞賛しかない)であって映画の評価ではない。少なくとも"戦後"のキネ旬はそうではなかった。

:戦後にアメリカから原発は平和、原爆は危険と言いくるめられた自民党既得権益化した原発を止められない、それどころか再稼働路線が強化されている。福島原発の汚染水問題はその一端にすぎないだろう。田中俊一原子力規制委員長も安倍首相の「汚染水はコントロールされている」を否定せず、原発被害住民との面談は避け、自民党との面談を行うなど体制順応もあらわになってきた。本当に悲しい事だ。

  • 9位:元CIAの英雄スノーデン氏による米国の全世界市民と同盟国への諜報の暴露

:私のEメール、ネット通販の記録、グーグルでの諸活動はCIAがいつでも閲覧できる状態にある。CIAはスパコンでインターネット取引の暗号化を解く技術を開発したので、必要なら誰の銀行のパスワードも解読できる。そして日本やドイツの首相の携帯電話も盗聴している。こんなひどい世界があっていいのだろうか?

  • 10位:米国金融緩和による世界的な偽の景気

:現在の景気は米国による異常で意図的な金融緩和の結果であり、持続不可能である。最終的には何らかの形で破たんしてその酷い悪影響を全世界が受ける。永遠の成長を前提とした資本主義は限界にきており、こうした異常な政策をとらないと景気を維持できない。最も嫌なのは関係者にはそれが判っているので何時でも破たんとその余波が起こりうる事だ(既に映画「相棒」で題材化されている)。金融関係者は"その時"に"それ"を行うのが商売であり仕事だが一般市民にとっては、いつ戦争がくる?、いつ疫病がくる?と怯えるようなものだ。

  • 番外:司法警察の危機:恣意的で政治的な特捜検察、可視化に応じぬ警察:小沢一郎への捜査であらわになった特捜検察の恣意的・政治的ででっち上げの捜査は何も修正されておらず同じ司法の政治介入がいつでもおこる。同じようにPC遠隔捜査事件での捜査・逮捕・起訴は犯人を挙げたいが為のでっちあげで、司法全体のゆがみがあらわになっている。怖いのはPC遠隔捜査事件等で警察・検察・裁判所がいつでも誰でも犯人にしたてあげて何も反省せず当たり前だと考えている事だ。何かの偶然で自分がその焦点になったら救われる道は非常に狭い。恐ろしい事だ。
  • 番外:サッカー日本代表がベルギーに勝利し、オランダに分けたこと。スポーツにはいつでも可能性があること。

全体として、外交(戦争)、政治(全体主義国家主義)、経済(経済破たんと格差)、司法(でっちあげ捜査)、自然(台風や雨)、病気(鳥インフルエンザ)、情報(インターネット)など生活のあらゆる場面で危険があらわになっているという事だ。本当に恐ろしい年になった。来年はもっと酷い可能性が高い。

毎日新聞掲載川柳から2013年を描写

  • 戦争にいけない人ほど勇ましい
  • 貧乏な友達いるか安倍総理
  • 耐えてる人に耐えろという政治
  • 原発はドル箱だった自民党
  • 銃撃せぬ自衛隊こそ誇りたい
  • ふるさとで投票すれば5票分
  • 竹島は話題にしない韓流ファン