zames_makiのブログ

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鈴子の恋〜ミヤコ蝶々女の一代記(2012)戦時期の芸人

=戦時期の芸人の体験、主人公はわらわし隊などで戦地へ出向き兵隊の慰問を行う、芸人の徴兵、兵士との恋など、過剰に悲観的に描いている模様
http://tokai-tv.com/suzuko/intro/
 …激動の昭和という時代に波乱万丈な人生を生き抜き、生涯愛を乞い続けた日向鈴子(ミヤコ蝶々)のおんなの一代記。
放送:東海テレビ(フジテレビ)2012年1月5日から 20分×週5回 企画:西本淳一(東海テレビ) 脚本:大石静長沖渉 音楽:森英治 演出:木下高男(共同テレビ)、三木茂、小山田雅和
制作:共同テレビ、製作:東海テレビ
出演:
映美くらら(日向鈴子)主人公、漫才芸人、親を継いで一座を率いる
浅野ゆう子(日向さき)その母、病気で死ぬ
片岡鶴太郎(日向英次郎)その父、浅野が死んだ後は出ない
ミス・ワカナ三倉佳奈)人気芸人、鈴子と組んで戦地で大うけする芸を

あらすじ

1週(1〜2話)
昭和7年、11歳の鈴子(美山加恋)は自らが座長を務める「日向鈴子一座」を率い、九州、筑豊の炭坑町にいた。父・英次郎(片岡鶴太郎)、母・さき(浅野ゆう子)とともに、鈴子は物心つく前から旅一座の看板役者として各地を転々としていたのだった。鈴子は幼いながらも舞台の上でもらう拍手に充実感と幸せを感じていた。しかし、学校へも通えず、字が読めないことに劣等感を覚えてもいた。芸一筋に生き、鈴子と同じように学校へ通ったことのないさきは、誰にも負けないことが1個あれば、他は知らなくていいのだと諭すのだが・・・。ある日、鈴子は芝居小屋の隣に住むバイオリンを弾く少年・良太(西井幸人)に初めての恋をする。稽古と本番のわずかな間、良太と話す時間は鈴子にとってかけがえのないものになっていく。初恋を覚え、演技にも艶が出るようになるが、さきは娘の変化にすぐに気がつく。普通の少女のような幸せな日々を送りたい・・・鈴子はそう願うが、一座は常設小屋のある神戸に戻ることが決まって・・・。


2週(3〜7話)
良太(西井幸人)と互いの気持ちを確認し合った鈴子(美山加恋)。鈴子は良太から中原中也の詩集を渡され、漢字が読めるようになりたいと思うようになる。鈴子は一座をやめて学校に行きたいと思わず座員に話してしまうが、それを聞いたさき(浅野ゆう子)は鈴子の頬を打ち、叱りつける。一座が神戸に戻る日が近づく中、鈴子はさきに一日だけ稽古を休ませてほしいと願い出る。鈴子が好きな人に会いに行きたいのだと、さきはすぐに悟り…。鈴子は良太に半年後にまた会いたい…と涙の約束をする。神戸に帰った鈴子は、筑豊で一座を助けてくれたエンタツ青野敏行)のもとへ挨拶に行く。そこには大阪の興行界を繁栄させていた吉本興業の経営者・吉本せいかとうかず子)の姿が。そして鈴子はその場で、慕っている人気漫才師のミス・ワカナ三倉佳奈)と再会するが、彼女の恋愛問題に巻き込まれてしまう。そんな折、神戸の柳座に上品な和服姿の女性・斎藤ハナ(多岐川裕美)が現れる。その姿に気づいた英次郎(片岡鶴太郎)は彼女を片隅に連れ出して、迷惑だと追い出す。ハナが来ていたと知り、驚くさき。英次郎から鈴子は気づいていないはずだと聞き、安堵する。しかし鈴子は、座員から英次郎を訳ありの未亡人が訪ねてきたという噂を聞き、不安を感じていた。一方、再びハナが現れるのではないかと気になるさきは、芸に身が入らず…。


3週(8〜12話)
産みの親・ハナ(多岐川裕美)に会い、東京から戻って来た鈴子(美山加恋)。その心は、揺れていた。そんな心中を見抜くように、さき(浅野ゆう子)は鈴子に芝居を続ける覚悟があるかどうか問う。鈴子が即答できないでいると、さきは迷いがあるなら舞台へは上がれない…と激しく言い放つ。そして、もう引退だね…と、鈴子を舞台へ連れていき、最後の稽古を行う。すると鈴子の耳には、いないはずのお客さんからの拍手と喝さいが聴こえ、自分の生きる道を見出す。鈴子の舞台を観にやって来るハナ。終演後、鈴子はハナに自分は板の上で生きることが宿命だからと別れを告げ、芸人として生きていく覚悟を決めるのだった。それから4年。16歳になった鈴子(映美くらら)は一座の座長としての自覚も増し、日々の公演に取り組んでいた。しかし馴染みの巡業先に向かう途中、座員の春夫(佐野和真)と秋夫(酒井扇治郎)が突然姿を消してしまう。男性座員がいない中で演目をどうしようか悩む鈴子は、一人の男性に目をつける。それは興行主、純蔵(山崎銀之丞)の息子、真蔵(木村了)だった。美男子の真蔵を何とか口説き落とし、「ロミオとジュリエット」をアレンジした作品を上演することになるが、真蔵が鈴子に興味を抱いたことから、若い二人はあっという間に恋に落ちる。鈴子にとってこの恋は、大きな試練になるのだが…。


4週(13〜17話)
真蔵(木村了)を探す父・純蔵(山崎銀之丞)の手下に見つかった鈴子(映美くらら)たち。息を潜めるような生活を強いられる鈴子を、ワカナ(三倉佳奈)から娘の居場所を聞いた英次郎(片岡鶴太郎)が訪ねてくる。一緒に帰ろうと必死で説得されるが、拒む鈴子。しかしその晩、家の財産を手に入れるため父親に歯向かうことができない真蔵の意気地無さにショックを受けた鈴子は、さき(浅野ゆう子)が寝込んでいる神戸の実家に帰ってしまう。久々の再会にもかかわらず、娘の顔を見たさきは、一度決めたら命をかけて旦那に尽くせ、と鈴子を追い返す。鈴子は引き留めようとする英次郎に、自分はここを捨てた人間で、もう居場所はないのだと告げ、神戸を後にする。ところが大阪に戻った鈴子を厳しい現実が待っていた。ついに純蔵の手下が家に押しかけ、目の前で真蔵が拉致されてしまったのだ。なすすべもなく呆然とする鈴子。そこへ英次郎が訪ねてきて、神戸へ帰ろうと諭される。自分は座長としてしか戻れないのだからと拒否するものの、さきの病状を知った鈴子は、入院を拒んでいるという母を説得しようと神戸へ向かう。二度と舞台に上がるつもりのない鈴子だったが、さきは鈴子が一座に戻るのなら入院すると言い…。


5週(18〜22話)